夏バテにはお灸がおすすめ

今年は、各地によって大きく天候が違うので 出張などをされる方や帰省やリフレッシュでで遠方に行かれた方は 体調を崩さないようにしなければいけないですね!

最近は、エアコンがついていて当たり前になってしまったので 季節ごとにできるイベントを利用してしっかりと体調管理をすることはとても大切です。

昔は、環境に人が合わせるしかなかったので 各季節をうまく乗り切る知恵がいろいろと詰まっているんです。

もちろん、食生活などにもそういう知恵は詰まっているのですが  今はすぐに手に入ってしまったりすることで利用の仕方や頻度を間違えてしまって体調を崩すこともたくさんあります。

東洋医学にはそういう知恵も入っていたりしますし 脈などを取ることで 体の中の寒冷や温熱の巡りの状態などもわかりますので いろいろな形でコントロールし 生活のお手伝いをしています。

さて、夏は特に 体のバリエーションが様々です。

例えば、だるい人でもいろいろなだるさがあります

湿がこもっただるい・熱がこもっただるい・水がひかないだるいなどは ご自身の体の中の巡りに目を向ける必要があります。

環境からくるものとしては  冷たい風に当たりすぎてだるい・熱い風に当たりすぎてだるい・空気が動いていなくてだるい・熱の高さで部分によって状態が違う他 様々なものがあります。

もちろん、そのほかにも山のようにいろいろな状態があるのを 四診で把握して施術します。

皆さんは ツボにすごくご執心ですが ツボというのは人が持つ感覚センサーの一部と考えていただいてよいと 思います。

その感覚センサ―の扱い方によって体の反応をどう操るかというのは 施術の肝の一つです。

西洋医学的には、フィードバックをいかに理解して利用するかということになりますが 人間の体には何十兆個という細胞がいろいろな形でつながりをもっていて連絡を取り合っています。

人の体は非常にうまくできていて 感じないといけない部分と感じてはいけない部分というのがある程度決まっています。

そのあたりの感受性は人によってちがいますが、コントロールができない状態で敏感・鈍感になっている場合は「いつもと違った状態である」と認識することになります。

このようなセンサーの異常は、体の物質交換などが通常と違う状態である場合が多く 体の循環がうまくっていない為にエラーがでていると考えてもいいと思います。
感覚が異常を訴えたときに いつもと違うと思うことはとても大事です。

この異常な部分を だらだらと体に感じさせるのではなく「ここが異常だよ!」とはっきりお知らせして治す力を高めたり 特定の刺激を与えて代謝のお手伝いをすることによって回復するサポートを部分的な所から(部分から全身へ波及)サポートするのが施術です。

この方法の一つに お灸というのがあります。

以前からお話していますが お灸にもいろいろな方法や種類がありますが 基本的には「熱」を利用することになります。

たとえば、高い熱を与えて刺激によって生体の動きを促して物理的に細胞や神経の状態を変えたり 持続的に低い熱を与えることで循環を改善したりという事ができます。

最近は、施術所でもお灸をする意味がよくわかっていないところもあったり 匂いや煙の処理ができないのでやらないところが結構あります。

ビルなどで空調の加減もあったりしますが 「物が燃える」ということをきちんと理解していれば 後処理などもちゃんとできるので 匂いがこもったりすることはありません。

例えば、野外でBBQや焚火をしたり 煙草を吸った後の後始末をきちんとしたり、料理をしたり、何かを作ったりなどの 一見施術には関係ないような経験も生きてきます。

こういう何気ない経験を理解して記憶し、原理を扱う事ができる人は、施術をうまくすることができます。


お灸は 医療機器ではなく雑貨扱いなので 比較的手に入りやすいです。

うちの施術所でも問題なくお分けできますし、ドラッグストアや100均でも手に入ります。

ただ、それぞれ質が違うので 匂いや物質、温度などが違います。

さすがに、雑貨ですので各メーカーでも含まれている物質の細かい分析はしていないようですので 生えている環境によっては農薬や化学物質が含まれている可能性もあるかと思います。

原料のヨモギは 栽培されているところもありますが、多くは山やあぜ、河原などに自生しているものになるかと思われます。

産地はある程度メーカーでわかると思うので そのあたりで判断するしかなさそうです。

棒灸の場合は、煙も多く石や砂を噛んでいると火傷もあり得るので気にしますが 簡易灸であればそんなに大きく気にしなくても大丈夫だと思います。

お灸の選び方や種類については 下記に書いていますので目を通してください。

所長のお勧めコーナー

お灸の種類(お灸のいろいろ)

選び方としては 重だるい・体に白い脂肪がついている・下半身が冷える人は熱めを選ぶほうがいいかもしれません。顔の色が黒い・茶色が強い人などはやめたほうがいいと思います。

青白くてぽちゃぽちゃしている人や、むくんで皮膚がピンと張っている人は火傷をしやすかったり感染症が起こったりすることが多いので 自分ではしないで専門家に任せてください。

他として、基礎疾患のある方や通院されている方(特に循環器疾患・腎臓疾患・糖尿病・呼吸器疾患など)がある方は セルフケアでされるときは 必ず主治医にご確認の上 ご利用ください。
できれば、主治医に確認していただいた後に、国家資格 きゅう師免許を所持している施術者にアドバイスを得る、もしくは 施術所を利用してください

 

普段からしんどい、体力がない、めまいやふらつきがある、食欲がないなどの人は 優しい温度を選ぶのがいいと思います。

よくわからないという人は、普通の温度を選んでください。数を多くすれば熱は多くなりますので幅をもって対応可能です。(熱めと同じ効果にはなりません。)

お灸は、温度が高ければいいというものではありません。鍼も同じですが 刺激を我慢するというのが目的ではありませんので そこはよく理解してください。

火が体に近づくということは、通常ありません。それだけでも影響は十分にありますので 過度に刺激を追い求めないで 熱いと感じたら必ず取り去ってください。

据える場所は 基本的にかたくはっている部分やふにゃっと力のないと言われる部分などでいいと思いますが わからなければ、お灸の多くにはツボ情報などが同梱されていますので 参考にするといいかと思います。

ご自身でする場合は、一日の数は 多くても一か所に4っつぐらいにしてください。場所も 4か所ぐらいまで。

足と手などを選ぶといいですね。それを二日に一回ぐらい1~2週間ぐらいしてみるとゆっくりと変化していきますので無理が少ないと思います。

熱をあたえることやその部分にタールなどの化学物質が付着しますので 回数などを考えずにやるということは 据えている場所に特定の変化が強く出ます。

それがいい状態なのか、悪い状態になるのかの判断は 素人では付きませんし 専門家でもそういう事に考えがいかない人もいます。

ですが、その部分が常に特殊な環境にさらされるという事をよい形に利用するのがお灸になりますので きちんとした観察が必要になります。

中には、火傷を繰り返す人もいます。選ぶものによってはタール分が強いものや 煙の吸い込みで状態が悪くなる方もおられます。

また、お灸は非常に火が付きやすく 思ってもいない状態で燃えます。
使う分は小出しにして 絶対に下にお灸がある状態で上で火をつけたりする作業をしないことです。

学生の時に、ある子が 据える前の艾を置いていた皿に 線香をおいたところ 知らない間に火がついていたことがありました。少量でも炭になるまでかなりの熱と煙がでます。
皿の下の物が燃える事や ガラスなどは熱で割れることもあり被害が広がりますので くれぐれも取り扱いには気を付けてください。

火が上がるものではないので逆に取り扱いが難しいので 消火も含めて絶対に気を付けてください。

消火は、必ずガラスや金属、焼き物の容器で全体を水につけて1時間程度放置してください。

匂いが気になる方は 炭化灸を選んでいただいてもいいのですが やはり熱が違います。
換気扇の下や、ベランダを利用していただき 燃え残りは瓶や水漏れのない缶で蓋ができるものに入れておくと かなりましです。

衣服や髪につきますので 専用の服やお風呂の前などを選んでいただくといいのではと思います。


お灸をしたいけれど どうしたらいいかなという方は 無料相談を受けています。

脈などを拝見しての事ではありませんので あくまでも参考になりますが 掲示板・フォームなどでお気軽に相談していただければと思います。

アポイントはこちらから

セルフケアでうまくいかない方は、おだやか堂トンボ庵をご利用いただければ幸いです。

良い夏をお過ごしください。