すっかり、秋も深くなり 冬になってきましたね。
今日は、どうして予約が必要かについてお話します。
鍼灸院・マッサージ院は、整骨院とは違い予約制のところがたくさんありますね。
どうしてでしょう？
たとえば、鍼には たくさんのやり方があります。
痛いところや、硬いところを中心に行うものもあれば 丁寧に脈や触診を行う院もあります。
当然、患者さん側からみると 通い方が違ってきます。
保険と自費では やることが違います。
鍼だけのところもあれば、うちのように鍼と手技を同時にこなう院もあります。
| 時間の分だけ できることがある |
例えば。腰痛などで鍼をしたとしましょう。
痛みをとるだけの場合や筋肉の圧を抜くだけなら 短時間でおわります。
ですが、筋肉が固く凝り固まって 長い間コントロールできないとしましょう。
こういう場合、腰痛の原因にもよりますが 筋肉が固まってしまって脳のコントロールができない場合があります。
置鍼をすると、鍼をうったことによって組織が損傷され 内容物が入れ替わったりしますが それだけでは脳が覚えてしまった事を緩和するには至りません。
ゆっくりじっくり、体が反応する時間が必要になります。いわゆる、リラックスする時間が必要になるということです。
では、お灸をしたとしましょう。
お灸には、いろいろな形があり 一部にする場合は 数分から十分程度で終わりますが 全身のバランスを整えたり 体の循環やバランスを整えられるようになったり、深く温めたりする場合には 燃える時間や数の分だけ時間がかかります。
手技をしたとしましょう。
一部分を緩めたり リハビリ的に動かすのであれば 十分程度で終わります。
ですが、頭から足の先までの筋肉や強張りを丁寧にもみほぐし、体中の循環を変えて脳が次の段階に入るには とても時間が必要です。
人の体には、何百という筋肉がありますので その一つ一つを丁寧にほぐしていきます。
一般の方が、肩が痛いなーと揉むだけでも5分ぐらいかかってしまいますよね。
ですが、プロから見ると 肩・首の筋肉の硬さや関係性を把握して状態が良くなるように反応させるには 10、20の筋肉を触ることになるんです。
それを全身に行うことになったとしたら どのぐらい時間が必要でしょうか？
全身の循環を変えるということは 体中の組織に栄養や酸素を与えることになります。
なぜ、運動をするのか？と考えたことはありますか？
体を動かすことで、内臓も皮膚も筋肉もすべてに 酸素や栄養が行きます。
ずっと座っていて、血が通わないところや入れ替わらないところを入れ替えることができますが それは、ご自身で動く必要性や場所や時間、労力が必要になってきます。
ですが、施術をうけると 自分では動かすことを忘れてしまった筋肉や、力の加減で動かくなってしまっている筋肉が動くように促すことができるのです。
特に、背中などの手が届かない部分などをしっかりを施術することで 普段の生活をしたときの入れ替わりが変わります。
保険などで一か所をするだけでは、賄いきれない事を自費で行うことが可能になります。
保険では、狭い範囲をすることになるので 短い期間で何度も行う必要がでてきますね。
保険で行う鍼灸・マッサージは 主に健康がすでに阻害され部分的に壊れてしまったり 機能維持が必要な方への施術が中心です。
かたや、自費で行う施術は 今現状、血液や酸素が行き届かなくなってこれから弱っていく部分をケアすることに重点が置かれます。もちろん、既往症・現病歴も含んでの施術になり 保険がきかないものもありますね。
主に、健常者メインとなりますので 回復も早い一方、たくさんの部位が連動しやすくなるためにお時間をしばらくとって お体が変わる時を見計らって補填を続けていくことになります。
当施術所では、大体一度来ていただいたら 2週間をめどに来ていただいています。
| お金の分だけ 価値が変わる |
自費は高い・・・それは確かです。
ですが、一か月を総合したらどうでしょうか？
3日に一回、鍼をして 週3回通ったとします。一回あたり1000円だとして 一か月ではどうでしょう？
その3日、スケジュールをとらないといけませんね。一週間 3000円。できる部位は限られています。
30日を割ると、10日は通うことになります。10000円超えて お医者さんの同意書代、お医者さんに通う時間、治療費、
では、2週間に1回 5000円だったとしたらどうでしょう？
一か月、5週としたら 2回で10000円。しかも 一回当たりの時間が違います。
ケアできる内容が全く違ってくると思います。
いかがでしょうか？自費が高い！と簡単に敬遠することはできます。もったいないかどうかは、人によって価値も変わります。
予約をしない状態で、丁寧にしっかりと細かく拝見するのは かなり難しい事です。
ですが、もし 保険だけの施術しかできないような施術所ばっかりになってしまったら 予防や健康を維持できる大きな施設が減ってしまうことになりませんか？
各場所で、知識・経験・取り扱い・技術・人柄 大きく違うので 一概にはいけませんが 当施術所は、普段の生活の困りごとや知識でカバーできることも含めて 通われる患者さんの健康に誠心誠意をつくします。