6月25日は勉強会を開催しました。(医学基礎・腱反射他)

そろそろ梅雨のジメジメが迫ってきました

リラックスばかりでリフレッシュしていないと湿が入りやすくなり ジメジメの熱が入ってしまい 逆に、体が緊張しすぎていると熱が篭ってしまい これからが大変です

調整しておかれることをお勧めしたいと思います。

さて、本来であれば6月25日はセミナーの日だったのですが 残念ながら中止となってしまったので お手伝いを依頼していてた先生方のお休みを頂いていたこともあり せっかくなので勉強会を開催しました
(折角の資料をみなさんにお見せできなくて残念です・・・)

今回は、新しい先生の参加もあり 内容的にもかなり難しい範囲の基礎のレクチャーも行いました

ところで これは何だかわかります?

打腱器

これ、打腱槌(だけんつい)といいます
打診器(だしんき)や打腱器(だけんき)とも言いますね
主に、反射の検査につかいます

反射の検査というのが何をするのかといいますと 簡単に言えば体の中にある電線やスイッチ、電線をつないだ部分などがどんな状態になっているのかをテストするというような感じの検査と思ってもらえると 全然わからない方にもわかりやすいかな。

まあ、電気屋さんが電線が切れてないかとかブレーカーとかスイッチとかがショートしてないかとか、電気がちゃんとつくかとかの検査してくれる感じの事です

打腱器にはいくつかの形があります

写真のはテイラー型で2代目です
1代目は、ずっと昔 肩をたたくのに使っていたのだけれど学校に入って探したら見当たらず再購入 どこいったんだか・・・( ノД`)
本当は、もう少し長いものが欲しかったのですが 学校販売になかったことやちょっと高いのであきらめて今にいたります。

他の形としては、バビンスキー・クイーン・スクエア・工藤など いろいろありますがやることは同じ。

患者さんを叩きます!!

え~!!( ゚Д゚)

いやいや・・・痛くはないです。こんこんだけ・・・。いじめじゃないですよ~(笑)

叩くのは、いわゆる腱(すじ)といわれている場所が多いです。筋肉の付け根・・・みたいな

例えば、アキレス腱とか どこでもいいわけではないんだけれどね

腱(けん)を打つ道具ということで「打腱器」です

比較的、西洋医学的な所見を取り入れる院は 病院・整骨院・鍼灸院問わず行いますが、時間制でみるマッサージ院ではやらないかなぁ・・・?

とはいっても、治療系の院はやることが多いと思います
よくある腰痛などの場合も、ほかの検査と一緒に行います

これを、今回は勉強会で行いました
うちでは、お越しの方に反射検査してますので 打腱器もありますし


私たちはり・きゅう・あん摩・マッサージ・指圧師は、医師のようにレントゲンやMRIなどでの診断ができませんし当然、機器・設備もありません

唯一、エコー(超音波)はいれようと思えばできますが いろいろな背景や特性が合わないと使えないこともあって 整骨院の一部の院などが導入はしている程度です

うちでも 現在の導入はありません

その代わり、患者様が病院でしてもらった検査結果はできるだけ提供していただくようにしていますし、検査をお勧めしたりもしていますが すべての方が検査してから来院されるわけではありません

また、画像検査をしてもわからないことも結構あったりするんでです

そういう事も含めて 反射検査はいろいろな事を仮定して その方の体の内部を判断するものです

やっていることは単純ですが 結構熟練が必要です

上手に感覚がつかめるまで練習することがなければ、なかなか適切な検査はできません
ですので、勉強会で練習しています

もちろん、人間は十人十色なので反応も違います 時によっても違うし、年齢によっても違います

薬やサプリメント、アレルギーや基礎疾患などで反応が違うこともあります

そんな普段の変化のあるなかから それが正常範囲なのか異常なのか(病的な考察が必要か)を判断できる一つの検査が反射検査です

ですので、定期的に練習するに越したことはないのです

今 うちにあるのはテイラー型ですが 術者の癖、ベッドのの配置や体制、叩く部位などによっては他の型の打腱器のほうがいい場合もあったりします

反射検査には とがった部位で刺激するものや触覚検査などもあり それぞれの機種で対応できる範囲がかわります

テイラー型は、形状としてはよくできていて 比較的マルチです

三角の山のほうでは細い腱を、広いほうでは広い腱を叩きます

持ち手の平たい部分は 力を入れすぎないように軽く指でつまめるようになっていて お尻の部分は少しとがっているので こする検査などもできるので便利です
値段的にも安いのが多いので とっつきやすいかなと思います

ただ、横から叩く分にはいいのですが 正面から手前に叩く場合などはやりにくいですが そういう時は縦にもったりなどの工夫をすることで対応できます

そういう やりやすい体制や出やすい姿位を取ったり取っていただいたりなどにも練習を欠かすことができないことです

うちは、触覚検査用に 筆のセットがあったりもします

テイラー型は、おしりの部分がとがっているので 棒タイプのように下にねじがついていてニードルや刷毛などがついていません

でも、いちいち付け替えるぐらいなら別の刷毛セットがあったほうが便利です

道具は慣れのところもあるのですがゴム製品は劣化も生じるので シリコン製のいい商品もありますし経年劣化によって結果に問題があるようであれば 買い替えも必要です

適宜、状況や自分にあった道具を使い分けていくことが大切です

 医療機関への情報提供としても、反射検査は 話が通じやすい事があるのでよく行われていますので 自分の打腱器をお持ちではない施術者は購入しておくといいでしょう

もし、テイラー型を買う時は 少しだけ長い目のほうが便利です
なかなかいい長さがないのが残念ですが あまりに長いと出張や訪問で持っていくことができなくなったりしますので ほどほどのものを購入しておくといいと思います

もし、反射検査を受けることになったときは 力を入れないことがとても大事

患者様によっては 何されるのかやへんな結果がでたら怖いからと自分で考えて意識してしまってダメな結果が出ることが多いのも 反射検査の一つです

反射検査は、テストをする人が体の中の声を聴く検査なので それを邪魔してあげないように気楽な気持ちで体に任せて 体の反応と不思議を楽しんでみるといいと思います

されるのも簡単です

ある姿勢をして ゴムのついたハンマーで こ~んこんとされるだけ

それだけでできる検査

でも 全員にはやらないので やってもらえるなら 受けとかないと損ですよ(^^)

これからも とんぼの会ではコツコツと勉強と研究を積み重ねていき 各術者の知識・技能・意識向上を目指して頑張ります!