少し前に、やまうち先生が半日をわざわざ休診してうちの見学に来られました
まあ、お見せできるのは必死で作った内装とかですけれどね(笑)
で、今日 院のブログに書いたよーと連絡を頂きましたのでよかったら・・・
で、ややや日和のおだやか堂の記事はこちら
おだやか堂トンボ庵 に見学に行きました!
実は結構、ブログ書くのって時間かかるんですよね~
わざわざお時間使っていただきまして ありがとうございます (´▽`*)
HPあるよーとは聞いていたのですが ややや日和をのぞいておらず今日見たのですが その中の「おバカ歴史」というのが面白くてですね・・・(笑)
いやいや・・・当時を知っているから余計に・・・
とはいっても ややや日記に出てくる 施術パートナーのB君は所長ではありません
いろんな意味で誤解のないように・・・(笑)
まあ、ついでなので みなさん興味ないでしょうが ちょこっと学生時代のお話をばしましょうか・・・
鍼灸学校というのは、毎年取れる人数というのが決まっているようで 1学年たった50人の同級生なのですがA組とB組に分かれていまして、その分け方が単に名前順というシンプルな理由でした
で、所長はA組、やまうち先生はB組なのでやまうち先生の日常はほとんど知らなかったりします
でも、講師の先生や試験なんかは同じなので いろいろちょっと笑えます・・・(^▽^;)
いや、今だからお互い笑いごとなんですが・・・
後輩に聞いたら 今は名前順ではわけてないらしいのですが 不思議な事に絶対にA組とB組は 毎年クラスの雰囲気が決まっているらしく その辺は母校の七不思議の一つと言ってもいいのでは~と思ってたりします。
詳しくは存じあげませんが ある年の夏休みの間にA組とB組に分かれる壁が突如出現したというようなお話があったりします(笑)
鍼灸専門学校としては日本で老舗と言われ歴史もそれなりにあるので きっと大先輩方にお尋ねすると七不思議どころか百不思議があってもおかしくない学校だと思うのですが(怒られるかな?(^^;) いわゆる環境が人が何かの影響を及ぼしているという一つの例ですね。
所長たちが卒業した後、専門学校の名称が変わり 授業内容や講師も結構変わったようです
数年後には大きくカリキュラムが変わることが決定しています
これからはさらに西洋医学的な面が重要視されていくことでしょう
私たちの年代が、ある意味 伝統的な授業の最後だともいえるかもしれません
良い意味でも悪い意味でも個人的には総括的な意味で所長たちの年代は恵まれていたと思います
悪い意味で恵まれていたというのは 少し不思議に思われるかもしれませんけれど・・・
学年や期にもよりましたがフルに1日制でしたし、講師の先生も古い方ばかりでしたのであらゆる方面から詰め込みすぎるぐらいいろいろお伝えいただけました
当時は、何を言っているかわからないし 個性的な講師の先生方にも右往左往するばかりでもう授業中起きて聞いてるのが精いっぱい。復習しようにも専門的過ぎて日本の言葉なんかいな?というような感じの時もありました
とにかく授業を聞くだけ聞いて自分なりにアトラスや参考小冊子と照らし合わせるだけという作業のみで試験勉強なんかもまともにやった覚えがありません
というか、年がいった分のいろんな経験があったのと 覚えたいと思う形が覚えさせられたから覚えるという形でなく臨床に使えるように覚える気しかなかったので 試験前は教科書に目を通す作業ととにかく頭に残っている事だけを使うというようにしていました
記憶力はね・・・?若くないですから・・・ありませんとも!!ノートもないです!!
教科書に書く。だってノート見るの手間だから。ノートの分重いしお金かかるし
それに・・・臨床の時や国家試験受ける時には頭に残っている事しかないじゃない?
わからなければ自分の頭に残っている解剖や生理やその他もろもろを引き出して「どうなるのか?なぜそうなるのか?」をその時に考えて導き出す必要があるので必死で勉強して詰め込んで覚えない事を訓練の一つにしていました。いい点数にこだわりもないしね
そんな感じなので、当時お世話になっていた東洋はり医学会の勉強会には試験前も国家試験のぎりぎりも参加していました。平常心ってやつの訓練ですね。会費ももったいないしね
内心、いっぱいいっぱいでしたけれど 気がちっちゃいのでいい訓練でした
今でもそういう訓練はお役にたってます
とりあえず、1年と2年はわからないまま言葉を聞きなれることに専念するので精一杯
3年になってからやっと理解できて来た事があって形になっていって 夏休み前から国家試験のやり方に切り替えてやりましたが とりあえず、3年間一応 ぶれずに自分の思う方向の形で学べたと思います
そんな所長ですが 入学前は本当に人生かける勢いで受験して 必死こいて受験に合格してから 生まれて初めて自分で怖い怖い思いをして鍼を薬局で買ってきて(円皮鍼というほんのちょっぴり針先がでている絆創膏みたいなもの)それを血の気が引く思いで貼っていたんですね
注射や血液検査はいろいろあってしょっちゅうしていたのですが(でも嫌ですよ?) それよりも円皮鍼を自分で張る勇気の方がずっとずっと必要でした
なので、注射するお仕事の人って尊敬しますね~。慣れなんでしょうけれど・・・
でも、きっと鍼灸師でない人は鍼をうつのは怖いでしょうし 鍼灸師でも得手不得手があるので鍼を深く打つのが嫌いな人もいっぱいいます
知り合いの先生でもさささっとと深くうたれる先生いますが いやぁ・・・すごいなぁ・・・
幸いか不幸か、所長は体質もあって自分が意味もわからずに鍼を深くうったり響かせたりするのが嫌だったので、逆に鍼をうたなくても体の状態を変える技術を得ることになったのは それはそれで最初から鍼が怖くなくて深くうつものだとか響かせるものだと最初から覚えてしまうより ずっとずーっとよかったかなと思いますし、方法のバリエーションがあるのかな~と思っていたりもします
もし、このブログを今学校に通っている後輩や、これから鍼灸専門学校に行こうと思っている人が見てくれているのでしたら 最初の自分が何も知らなかった時に自分が感じたことをしっかりと覚えておいてください
それはなぜか?
自分が患者さんと同じ立場だったからわかる大事な事だから
施術者になると 自分にはしないのに他人には平気でするようになってしまいます
するのが仕事になるので慣れで麻痺してしまって忘れてしまう事もよくあります
でも、それではダメです
平気でしなければいけない事もあるけれど 平気でなかった自分もしっかりと覚えておいてそういう人の気持ちもフォローしてあげてください
そして、そういう患者様の為に 自分が痛くない鍼を自分がうてるように、自分にしてもいいと思える施術をできるようになってください
施術の効果も含めて・・・
予後が悪くなるかどうかを自分で実験して検証して感じてください
どういう施術をすれば 人はどのように感じてどのように反応するのかをしっかりと知ってください
自分の体は一番の実験台でもあるし一番の患者さんでもあり、一番の先生です。
それをよく覚えておいてほしいと思います。
これから鍼灸師になりたい人、あん摩マッサージ指圧師になりたい人 今、学校に行っている人は見学なども受け付けていますのでお気軽にお越しいただければと思います
もし、施術を受けたければ 学生割引が使えますよ(^^)
自分の施術だけではなくいろんな施術を体験して、良い悪いではなくどんな患者様のどんな時にその手技を使えばいいかの参考にしてください
やまうち先生や他の先生のように 鍼をうってよくきいたから鍼灸師になりたい!と思ったという方は結構おられるのですが 所長は全く逆で「誰も自分を見ることができないのあれば自分でみれるようになるしかないしそういう人は世の中で困っているはずだ!」という事で自分でなるしかなかったので今があります
今でも、それはとても大事な大事な原動力です
しかも、自分の施術を自分なりにしていたのであん摩マッサージ指圧師の免許が欲しくて学校に行ったのですが 結局、学生時代しか鍼は集中して学べないと思って勉強会に参加したり、自分なりに実験したりなどいろいろした経験があって 今も鍼をうっています
たぶん、最初から鍼は効くとか響くのが気持ちいいとかだったら 今の自分はないでしょう
学校にいったおかげで、どうしても自分で見れない時は頼りにさせて頂ける先生方と出会う事もできました
えらそうに言うお前の技術はどうだと聞かれたら 他人のような冷静な目で見て、自分なりに理論を立てて自分が思う形に体を変化させる事はある程度できているかなと思うので そのままお伝えするしかありません
施術者は、同じように学んでも一人一人すべて技術も経験も人格も患者様への姿勢も違います
いろいろな意味でこの業界 世知辛い所ではありますが、一人一人の施術者が自分の考えやスタイルをどんな環境に行ってもしっかり持ち、施術者として諦めずに自分なりに学び続けていけるように施術者の立ち位置が正しい意味で向上して たくさんの方の保健にはり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師が笑って貢献できる時代がくればいいなと思っています