どうして問診表を書くのでしょうか?

先日、「問診票を書くのは苦手だから簡単なマッサージがいい」といわれる方がおられました。
問診票は、強制ではありません。
ですが、きちんとした施術を受けて頂くにはお書きになって頂けるほうがよいのです。

皆さんは、病院で問診票を書きませんか?
問診票がなぜ必要なのかをご存知でしょうか?
訳もわからずに言われるままかかれているのではないでしょうか?

当施術所の問診票は、問診票のセットの一番最初に どうして問診票を書いて頂くのかやの書き方をご説明しています。

それは、自分が病院に行って問診票の意味も分からずに書かされてきたからです。

また、問診票の書き方が良く分からずに困った事もありました。

医者が問診票を見ているはずなのにきちんと見られていなくて薬がおかしかったり、処置に不備があったりなどの危険な事もありました。

病状が複雑であったり、長い間具合が悪かったりすると何から話したら言いのか、
どう話したらいいのか、どれを話したのかわからなくなったりどの先生に何を話したのか分からなくなる事もたくさんありました。

そういう経験を元にお体の状態がどういう形で今の状態になっていて それをどのような状態にしていくのが良いのかの把握をする為に問診票をお願いしています。

当施術所の問診票は、少し枚数が多めですが難しくはないと思います。

もし、難しいと感じられるのであれば思いついた事や思っていること感じたことなどを書いて頂いてもよいようになっています。

この問診票を書いて頂くことで単にお体の表面に見えているだけの事ではなく お仕事や生活に合わせた施術や、お持ちの状態にあった施術の組み合わせなど よりよいパターンの施術を行う事が可能になるのです。

例えば、何度も腰痛を繰り返す方、スポーツ等で同じ所を痛める方、ずっと具合の悪い方、体の一部の動きの悪い方、何かの後遺症がある方、

そのほか、いろいろな方がおられますがその状態にならなければいけない事情が体にあって その状況が改善されていないから不調が起こっています。

お体をさわらせていただければある程度の負担の予測はできます。

四診をすれば、どのような状態であるのかはわかります。

しかし、それがどのような状況の組み合わせで起こってしまっていて どのように改善させると
不調を起こす組み合わせを解消できるかは 環境や、これまでの事等をお聞きしないと分からないこともたくさんあります。

たかが肩こり、たかが腰痛、

たかが胃もたれ、たかがだるさ。

しかし、その状態を何度も繰り返している負担は回復できなくなってきた時に大きなひずみを生んでしまいます。

一度も壊した事のない方と 同じ所を何度も痛めて異常回復を繰り返した方とでは最後の壊れ方も壊れるまでの持ちも違います。

ですので どのように施術を行えばお体をできる限り良い状態で保っていただけて どのように回復させるのか最もよいのかを問診票で把握して施術をさせていただいています。

また、糖尿病や各種基礎疾患、感染症等をお持ちの方等の場合には 施術において体質や状態によって
避けなければいけない施術もあります。

例えば、病状によって出血傾向があったり 感染の予防を行ったり手技の刺激量や圧のかけ方や場所のコントロールをしたりなど一般の方が思っておられるよりも ずっと繊細で大切な事を考えます。

私たち国家資格所持者は、解剖学、生理学、病理学、臨床医学など多くの事を3年間学び卒業試験をへて国家試験を受け、厚生労働省に登録されて始めて施術を行う事ができます。

ですので、リラクゼーション等で人体や医学の基礎知識もなく快楽の為にお体を扱うのとは意味合いが違います。

ただ、国家資格を取っても術者の考え方や環境により必要とする情報が違うので
同じやり方にはならないだけできちんと学校では、医療としての施術を行う手続きとして問診を行う様に訓練、指導されています。

当施術所は、皆様によりよい状態の施術を行いたいと考えています。

その時に最もお体に適した施術を受けて頂きたいと思っています。

それには、受けられる方のご協力が必要です。

ですが、最初もお話したように問診票は強制ではありません。

その代わり、施術も違います。

万が一、基礎疾患等の危険がある状態をお話になられずに施術をうけられて問題が起こったとしてもなんの保障もされないと思います。

そして、せっかくお金を出して施術を受けて頂いても、やる事がかわるのでお体の状態も変わります。

そのあたりをご理解頂いた上で どうするかをお選び頂ければと思います。

問診票は、ご自分の為に書くものなのですね(^^)