チック・トゥレット症候群の患者さん

最近、チックのお子さん方と話すことが多くあります。

チックのお子さんに対しての治療は様々ですが
マッサージを併用したほうが良い気がします。

理由として、ご本人が不意に起こってしまう現象に対して
とても悲しい思いをしている事や
行動を意識的に止めようとして
体にとても多くの負担がかかっている事です。

筋肉が固くなっている事や常に気を張っている事
起きてしまう現象に対して葛藤を持っていたり
人間関係の問題が生じることも
症状の発現に関係していると感じます。

手を触れるという事で
心に安らぎを与える事ができます。

1人で悩んでいることも多いです。
不安もとても多いのを感じます。

先日、チックの子が話してくれた事があります。
「先生は、僕の気持ちがどうしてわかるの?」

それは、本当にたくさんの人と話して
いろんな思いをしてきたからです。

少しでも 施術で楽になるといいですね。

 

膝の痛み

膝に水が溜まって もう半年以上になる患者さんがおられました。

整形外科もいくつもいってしていますが、なかなかよくなりません。

変形性膝関節症ではないそうです。

毎回、違う方面から見て さまざまなリハビリを含め行います。

ある一つの判断方法を見つけました。

それは・・・「音」

膝の関節の曲げ伸ばしをしていただくときに 音を聞くのです。

そうして、ある施術を行うと状態が変わってきました。

以前に膝を強打したことがあるのが思い当たる原因だそう。

その時は、病院に行かずにおり 最近のレントゲンでは特に異常がないそうです。

種子骨の強打。

それが、現状の状態を引き起こしているので 鍼灸・運動法などで変化を与えます。

この患者さんは 最近 耳の聞こえが悪くなり声も出にくくなってきていたので きちんとした施術を受けていただくようにお願いして来ていただいて 動きやすさが改善しているそうです。

胃経の変動が大きく お灸で舌の状態が改善します。

東洋医学的に、体と内臓はつながっており それを見越してお灸をします。

耳の聞こえにくさの検査では、たぶん 内耳。だそうではっきりとした原因は不明だそうです。

施術後 変化がすぐにあったと喜んで頂きました。

膝の状態は、毎日の生活にとても影響があるので 早く良くなっていただきたいと施術しています。

内出血への対応

鍼をすると 内出血をする場合があります。

怪我や手術、打ち身、捻挫などでもおこります。

今回は、当施術所で検証し 効果のあった内出血への対応を書きたいと思います。

ただし、あくまでも鍼での軽度な内出血での検証ですので損傷や炎症がない場合です。

ケースバイケースの為 ご自身で状態がわからない場合やひどい場合には 必ず医療機関を受診しましょう。


〇 内出血とは

体内の血管が破裂する等して皮下で出血する現象のこと。

多くの場合、紫色の出血が確認でき 吸収とともに 紫色の消失・薄緑・黄色のように確認でき 吸収されて消失します。

経験も含めて 血腫になってしまうと吸収が非常に遅くなるので 血腫にはしないようにしたほうがいいのではと考えています。

鍼の場合、細い穴が皮膚にあき 血液が皮膚の外にでれば問題ないのですが 穴がふさがってしまい皮下で出血すると盛り上がりができます。

皮下でしばらく出血したり、出血を止めるために圧迫止血などを行うと 皮下で広がって内出血が現れます。


〇 内出血への対応(当施術所検証ですので 各自 自己責任でお願いします。)

1、出血を止めるために 圧迫する場合は 皮下で広がることを考慮しておく。

2、出血を止めるため、または止まっているのを確実にするために冷やす。(氷、冷却シートなど)

3、出血が止まっていることが確認できるまで しばらく時間を置く。


4、出血が止まっていることが確認でき 皮膚の損傷、局所炎症、腫れなどがなければ温める。

(怪我や手術、捻挫など 傷がある場合や内部損傷がある場合は 痛みがなくなるまで冷却します。)

5、紫色の出血が広がっている場所を 火傷しない程度の熱めに温める

(お湯を浸したタオル、蒸しタオルなどを上手に利用する。)

6、内出血直後の場合は、冷すと温めるを繰り返す。(血管の収縮を拡張

を促す)

7、安定が確認できたら 熱めに温めることを繰り返す。(皮膚をこすらず火傷しない程度で 複数回行う。)


これらを行うと 内出血が薄くなっていくのが見られると思います。

炎症がない場合などは、皮膚をこすらずに本当に軽く圧迫したり、マッサージを行うことで吸収が早くなることを確認しています。


顔への美容鍼などで内出血があった場合や 見えるのが抵抗ある箇所の場合、隠す方法が必要になります。

主に、絆創膏や眼帯などが考えられますが 顔や首回りなどの場合 恥ずかしいことやテープかぶれなどでの皮膚の損傷が気になります。

このような場合に便利なものがあります。

コンシーラー

コンシーラーをご存知でしょうか?

化粧品で 主に目の下などのクマを隠したりなどに使われます。

コンシーラーは、コンパクトタイプ・リキッドタイプなどがありますが 脂を含んでいることや微細なパウダーが毛穴や皮膚の凸凹に入り込むので非常に便利です。

使い方は、綿棒などよりも 指や脱脂綿などで皮膚を軽くたたくように乗せていきます。

こうすることで、グラデーション効果や立体感を作ることができ 色を合わせていくことで見た目の違和感を防ぐことができます。

皮膚損傷がある場合には適しませんが、内出血の場合は便利に使えると考えます。

左目皮下出血(向かって左側の目の下ピンクで囲った箇所)を隠したものです。まだ、うす赤い出血が確認できるのですが ほとんどわからないのではないでしょうか。


鍼灸院の場合、ケースによっては 院での対応が必要な事もあるのでしょうが 多くは患者様にアドバイスを行ってご自身でケアしていただくことになると思います。

緊急対応としては、場合によりますが 太めの鍼で刺鍼をして出血が外にでる状態にすることが必要になるケースもあるでしょう。

後対応が可能な場合は、後日来ていただき お灸で温めたり温罨法を行うなどができるでしょう。

散鍼などで吸収を促したり、皮下への出血部位を広げて吸収範囲を広くすることも可能です。

ただし、太い血管であったり 損傷の状態が悪い場合は すぐに医療機関への紹介や対応が必要になりますが、普段から患者様に事前に説明をして知識を得て頂く事や患者様との信頼関係が大切になってくると思われます。


当施術所では、できる限り 様々なケースを考えて 情報提供・検証を行っています。

患者様の疾病・状態によって医療機関の対応がふさわしい場合は、アドバイスをおこなっています。

嚥下と声の出にくさ

当施術所では、経絡だけではなく 西洋医学的な鍼も取り入れています。

首に施術を行うことで 嚥下や声の問題に対応できる場合があります。

首には、脳から様々な神経が広がっていて脊髄はもちろんですが手やのどの周りに関係する物が多くあります。

嚥下や声には 喉のたくさんの筋肉の連動が関係しています。

この為、首への施術を適切に行うことで 嚥下や声の問題が改善する可能性があります。

誤嚥も嚥下などは 誤嚥性肺炎などにもつながりますので 早い目の対処が必要です。

嚥下や声の問題にお困りの方がおられましたらお声掛けください。

花粉症と鍼

ここのところ一気に花粉が飛んでいるようです。

最近は薬が良くなってきましたが できれば薬は飲みたくないところ。

いろいろと検証を繰り返してわかっていることは、花粉症は 単に花粉の問題だけではないということです。

予防法はいろいろとありますが 食べ物やストレスなどのいろんな要因が関係していると言われています。

タバコや風邪をひいたり 乾燥などで鼻粘膜の状態によって発症しやすくなることもあるでしょう。

基本的に、アレルギーは体の許容量を超えると反応が始まると考えてよいようですが その人その人の生活パターンがあるので なかなかそればかりに手を取られているわけにはいかず なってしまうものは仕方がありません。

一般的には、セルフメディケーションとしてドラッグストアで薬を買ったり 最近は病院にいって 減感作療法を受ける方もいらっしゃるようです。

減感作療法というのは、事前に少量の感作物質を体に取り入れて 抗体を作って反応しにくくするというもので以前は、舌下に行うものでしたが 最近は、注射が多く取り入れられているようです。

ただ、これは体を常に慣らしておくという感じですので 花粉が飛ぶシーズンに向けて事前に行うことがデフォルトとされていて 症状がでてからでは遅いと言われています。


では、鍼ではどうなのか?気になるところですよね。

実際に、やってみたところ 鍼を行うことで 緩和が可能である場合があるのを確認しています。

一般的に言われているツボで 顔面部に数か所 鍼をうつだけでも 感受性は変わります。

当施術所で顔に使用する鍼はとても細く 痛みもほとんどありません。

また、内臓の状態や循環を整えることは必須ですので 普段からの施術で体質改善をメインに施術をすることで対応可能です。

薬を飲み続けるのに抵抗がある方、体質を変えていきたい方、さまざまおられると思います。

感受性には差があるため すべての方に期待される変化があるとは言えないでしょうが、一つの方法として検討するに値するものではないかなと思っています。