当施術所では、脈診を含んだ四診をほぼ必ずします。
脈診とは、手首、首、その他の部分の脈の打ち方や血管の状態他 様々な情報を手で感じて体の状態を把握する技術です。
この技術は、とても奥が深い技術です。
過去の病や事故、ケガ、ストレス、性格、食べものの傾向などを読み取る事もあります。
開業したての頃 ある流派の形式で施術を組み立てていた時期があります。
そんな脈診でのお話です。
一年に一度あうかどうかの方にお会いしました。
いつも、マッサージをするので マッサージをしてその日は循環を上げることに徹しました。
この時は、施術所ではなく 短時間でしたので脈をとることができませんでしたが 次の日にその方がこうおっしゃいました。
A「そういえば、脈で妊娠ってわかるの?」
所長「そうですね。ある程度はわかると思いますよ。」
A 「実は、体外受精を受けて下血があるから 今回もダメとは思うのだけれど見てみてくれる?」
そうして、脈を拝見したところ 特に大きな脈の変化があったわけではないのですが 複数個いれたうちの1つがどうしても活動している感じがするのです。なんというか、生きている感じが・・・。
所長「もしかしたら、1つ大丈夫かもしれません。〇個入れたうちの真ん中の一つです。あくまでも、もしかしたらですが どう感じてもそのように感じますよ。」
A「多分、ダメだとおもうんだけれど・・・。」
この時点で、着床後 1~2週間だと思われます。
そうして、先日 やり取りがありました。
「あのね、この前の脈とってもらった話なんだけど・・・」
「生きてたわ!!」
なんと、8週目に入られたそうです。3か月ですか。16ミリだそうです。まだまだ小さいね(^^)
所長「おめでとうございます!」
この方の脈は、比較的素直な脈ですが 少し免疫疾患がありお薬を飲んでいます。
明らかにこれといって この形の脈というのがあったわけではないのですが 東洋医学でよく言われる「滑脈」とういうのが 本当にうっすら感じられました。
着床後 1~2週間です。
(通常は、3か月程度からわかるといわれています。)
それでも、体の変化は脈に顕著に表れて いるんですね。
※ 患者様のご了承をいただいて書いています。
当施術所では 女性の体調管理には力をいれています。
不妊だけでなく、妊娠に即した体づくりへのお手伝いをしています。
全身の状態を変えることで 母体の状態を改善することが 次へのステップと考えています。