熊本地震被災者、ならびにご関係者の皆様 大変な日々をお過ごしかと思います。
発生から1週間が過ぎ いろいろな変化もでてきたかと思います。
そんな中で、これから必要な事の一つに 心のケアがあります。
これまでの人生で、多くのトラウマと向き合ってきた経験から 少しお話します。
状況も感覚も感情も、人それぞれですので お読みになられたくない方も
おられるかとは思いますが どなたかのお役にたちましたら幸いです。
天災や事故などの災害に関わらず、日常でもトラウマになる事は沢山あります。
中には、人がなんとも思わないような事や自分でも「なんで?」と思う事が
頭から離れなくなってしまったり、どうしようもなくなったりしてしまう事もあります。
トラウマになりがちな事の傾向として 大きな要素があるかと思います。
〇 思ってもいなかった。(予想外だった・不意をつかれた。・心の隙間に入ってしまった)
〇 今までの生活ができなくなった。
〇 信頼していたものがくつがえった。
〇 訳がわからなく、適切な対応が取れなかった。(どうしていかわからなかった)
〇 自分の存在を否定された。心身が存在の危機にさらされた。(相手が人だけではなく)
いろいろとありますが この5つの要素ははずせないと思います。
特に、人に裏切られた時や、大きな事故・災害にあったときは起こりやすいでしょう。
解説も必要かとは思うのですが ケースバイケースですし
現状、ケアをしなければいけない状況の方もおられますので
解説を読む事自体がトラウマになるかたもおられるかと思います。
ですが、自己確認を込めて 考えてみて欲しい事を書きたいと思います。
少し、自分の中で問いかけて整理してみてもいいのかなと思います。
〇 いろいろと考える(考えてしまう・思い出してしまう)ようになってきた。
トラウマになるような大きな出来事が起こったその瞬間
一体 何があったのか、どうしてそうなったのかを考える余裕はありません。
夢中で、必死で 次に何が起こるの感じ取るのに精一杯だったのではないでしょうか。
生まれてからその時までに経験して、その瞬間に思いつく事を その時、精一杯しませんでしたか?
考えられる、思い出してしまう状態になったという事は 今、自分が生きていて
何か取り急ぎ対応が必要な危険にさらされている状況から開放されているという事。
まず、 考える事で 今 自分がここにいるという自己確認をしているんだな
という事だけ理解してください。
〇 その時の事を思い出してしまう。(勝手に映像が頭に浮かんでくる)
思い出していいですよ。思い出すのが普通の事です。勝手に浮かぶのも普通です。
悲しい事、苦しい事も思い出すでしょう。嫌な事も思い出します。浮かびますね。
思いもしなくて浮かぶ事は、あなたの体が一生懸命考えているんです。
だから、浮かぶ事ぐらいは、許してあげてください。
それを拒否してしまうと その時を経験した自分の事を拒否してしまう事になります。
思い出して悲しかったら悲しい、苦しいと自分は感じたんだなという事だけ知ってください。
それだけで、その時一生懸命だった自分の事を受け入れる事になるのだと思います。
そして、もしできるのであれば 泣けばいいし、文句の一つでも言っていいと思います。
思った事を感情として表に出す事は、処理としてとても大事な事なので
一人でこっそりでもかまわないので たくさん、泣いて、怒って
生きてる自分を感じるほうが 後の痛みが少なくなります。
でも、泣けなくても 怒れなくても 感情がなくても それもそれでいいんです。
今は、そうする必要がないという事。そうできるだけ回復していないのだということ。
それを許してあげてください。
精神的に耐え難い(処理しきれない)多くの信号が一気に入ってきた時の記憶は
その状況に対応する為に情報の一部をカットしたり、消してしまったりしてします。
そうしないと、その時に対応できなくなってしまうからという作りになっているので
落ち着いてきて思い出す事は、断片のつながりです。
これは、普段の生活でもそうですよね。全部、正しく覚えている人なんてほとんどいません。
ところが、繰り返し浮かんでくる映像やきもちの トラウマになる事の一番コアになる部分は、
実際は、あっという間の出来事などが多く その時は何も思う時間もなかった事も沢山あります。
その一瞬の中で意識しなくもて覚えている 出ては消える、認識できた範囲の
コマ落ちしているような映像を 今、生きてそこにいるあなたの価値観に合わせて
必死に繋ぎ合わせようとしているんですね。
しかし、正しい評価ができるものや、その時の全ての正しい状態ではないですし
体も心もショック状態から回復していないので 普段のあなたが考えるよりもずっと
誤認識やご認知が多い解釈になってしまいます。
ですので 思い出した事、頭に浮かんだ事や悲しみや苦しみには 必ずずれがあります。
また、 時によって 自分の想いと反する出来事を信じたくないあまりに
耐えやすい形に作り変えてしまっている事もあります。
この状態には、自分を守るために意識して行っている場合とショックで記憶と希望が混在し
無意識で作り変えてしまっている場合があります。
人は、理解をしようとすると 思いついた事を結び付けてしまう傾向があり
一度間違って結び付けてしまうと それが真実になってしまいます。
できれば、痛みのない自分の生きやすい記憶になるほうがメリットがあります。
こういう場合も、後々 回復してくると共にずれがでてきますので苦しみの元になる事があります。
ですので、まず 映像が思い浮かんだら
すごく難しい事はよく解っていますが 少しさめた目で(映画を見ているような目で)
「ああ、その時の私と体が経験した事には、そういう事があったんだな。」と思ってください。
「その時を、とりあえずやり過ごす事ができたから 今の自分がここにいるのだな」と
その時、ショックを受けながらも 必死にその時間を耐え切る事ができた自分を評価してください。
その時、持ちこたえていなかったら 今の自分がいるのかどうかを考えてみてください。
フラッシュバックは、その時の自分がうまく処理できなかった事を、今のあなたが何かあったかを
整理して理解しようとしている状態です。(感情的にも感覚的にも身体的にも)
まず、自分に起こった事を冷静に考える事が、その時の自分をよりよく評価する事ができる
とても大切な一歩です。
そして、自分という人格が無理に理解しようとして 心と体を苦しめないように
今は、とりあえずそっとしておいてあげようと思ってください。
〇 今の自分の人としての感情(欲望・期待・希望など)を整理する。
今の自分が思っている事を フラッシュバックと一緒にしないで まず整理してみてください。
例えば、日常的な欲望(〇〇が欲しい、〇〇が腹が立つ、〇〇が気に入らない)などもありますし
悲しい出来事(身近な人がなくなってしまった・財産を失った)などもあると思います。
その中には、今の自分がその大きな経験をした結果思ってしまうものもあれば
そうでなく、普段の日常の中でも思う事もあるし 体がしんどいからそう思ってしまうものもあります。
特に、体がしんどいから思ってしまうものは ご自分で認識できないものが多くあります。
体の中に、受け入れられる・遠ざけられるなどの取捨選択をできるだけの力がないときに
トラウマになる場合が多くあると思われます。
ですので、必要以上に自分が敏感になっている時やしんどいと感じる時は
まず、しっかりと体を回復させることに力を注いでください。
人間というのは、「気になる・考えたい」と思うと それを欲望のままに突き詰めてしまいます。
この、「欲望が止まらない」という状態である時点で 心身のケアが思っているより必要です。
心と体の交流ができていない状態で 体が思い出したものを正しく理解できているのだろうかと
一度考えてみるとよいのではないかと思います。
また、普段の生活でご自分が習慣的な流れとして使われていたエネルギーが
大きな出来事があった為にうまく使えなくなってしまい、エネルギーの偏りがうまれます。
この偏りがある状態では、いくら考えても同じ事がグルグルとまわり とても苦しいです。
同じ事がグルグルまわるときは、「今の自分には解決できない事なんだな」と考えて
「将来の自分に任せてみよう」と思ってみてください。
今の自分を過信して無理に解決しようと事が、明日の自分を苦しめます。
〇 その時の自分をしっかりと認めてあげる。
トラウマになる事の多くに、欲望が絡んでいる場合が多く
欲望が多い、大きいほど 苦しみが増してしまいます。
欲望というと、悪く聞こえますが自分が生きて、生きようとしているからあります。
生きるのに、必要なものを得たいという気持ちを欲といいます。
食欲、睡眠欲、性欲、物欲、顕示欲、評価欲などいろいろあります。
人や物に対しての愛情、親近感、執着、思い入れなどは、苦しみ、悲しみや悔恨と比例します。
逆にいうと、大きな感情を持つという事は、それらを自分の中の一部として
大切にしていたと言い換えることができます。
急な出来事でそれらが思いもかけずなくなってしまった時、悲しさと苦しみ、そして後悔が芽生えます。
これまでどおりの大きなトラブルのない状態なら失う事はなかった、取り戻したいと思います。
ですが、取り戻せません。そして、葛藤してしまいます。
取り戻したい、取り戻せない。元に戻して。戻らない・・・何もない。になってしまいます。
その時に、自分には 本当に何もないのかを考えてみてください。
今まで持っていたものをどういう風に手に入れられて、維持できていたのかを思い出してみてください。
大切だと思うものをその事が起こるまで持っていたんです。持っていられた。手に入れられていた。
そして、今 自分がいるからそれを覚えている。だから、苦しくて、悲しくて、さびしいという感情がある。
感情を感じられる状況に 今、自分がいられるという事を認識してください。
おきゃーと生まれて、あなたはその時、何をもって生まれてきましたか?
生まれてまわりにあった環境もありました。生まれたときにいた人もいれば、
生きてきているうちに得られたものも沢山ある反面、知らないうちに失ったもの
いらないと思ってそのまま放置していたものもあれば、捨ててしまったもの、いい加減に扱ったもの
壊したもの、壊してしまったものなど いろいろな取捨選択をしてきました。。
でも、いつだって 自分と体はありましたよね。
嫌でも自分は体維持する行動をし生かし、体も自分という人格をを
いろんな意味で維持できるように支えてくれてきた。
まず、それを失うような事をしない事するのは、自分が失ってしまったものや人が
喜んでくれるのだろうかと考えてみてください。
周りの人が、自分を支えてくれていなかったら 今の自分はあるのだろうか。
支えてもらってきたからこそある自分を自分で壊してしまう事は、
自分の存在を支えてくれてきた存在自体を否定する事にならないのだろうか?
その事よりも、今の自分の欲望に重きを置く必要があるのだろうか?
そして もし、支えてもらってきた自分を大事にしようと思うのであれば
今しばらく、自分の心と体を回復するまで時間をあげて下さい。
回復してくれば、自分の知らない間に いろいろときちんと評価し、判断し、整理できるようになっています。
時には、自然に引き出しにしまわれていて 必要な時に必要な分だけ出てくるものもあります。
それが、経験というものなのでしょう。
それまで、欲望のままに自分に無理をさせない事が大切です。
起こった出来事を考える事によって自己確認をするのではなく
今、自分がここにいて何かを感じ、考えているんだなという事で 自己確認をしてください。
起こった出来事によって自己確認する事は、思い出さなくてもいい事を間違った形であげ連ね
無理強いして思い起こさせる事であって ある意味洗脳でもあり拷問でもあります。
これは、虐待などのチェーンの時もよくあります。思い出すことで刷り込みをします。
身近な事で言えば CMや音楽のヘビーローテーションです。
あれも、実は立派な心理学であり 洗脳の一つなんですね。
同じような嫌な事が起こらないように、避けられるように 自分で洗脳している場合もありあすが
多くは、間違った形での使用です。
そんな事をして避ける方法を考えても トラウマになるような事は避けようがなかった事です。
だから、起こった時にできるようになる事のほうが 後々の為になります。
できなかった事は、できるようになればいいだけの事。
自分でできない事は、それを調達できるようなればいいんです。
世の中の誰かができている事は沢山あって 自分がやればできる事は沢山あるはずです。
〇 本当に今すぐに解決しなければいけないものなのかを考える。
人は、気になった事を 「今、考えないと」、「今、処理しないと」と思ってしまいます。
そんな時は 今、なぜ無理して本当に処理しなければならないと 誰がどう決めたのか、
どうしてそう思ってしまうのかを考えてみてください。
多くの場合、期限や時間を決めたり 答えを出さなきゃいけない、出したいと
思っているのは自分です。
出さなきゃ、出したいと思うのは 自分が苦しい・悲しい・気になると思っていて
その苦しみや、悲みを処理しないと 普通の生活ができなくなると思うからです。
大きな責任が伴ったものや、生命がかかった事などは忘れてはいけないと
無理してでもそう思ってしまいます。
無意識で、忘れていない事で人から避難されるのを守っている場合もあります。
その場合、人が忘れていると思ったりすると人を 必要以上に非難します。
自分は、こんなに苦しんで覚えているのに どうして忘れるの! 忘れられるの!と。
感情と比例しますから人にもよりますが 忘れない事が愛情ともいえません。
忘れずに、自分が嫌な人になってしまったり生活できなくなるぐらいなら
忘れてくれたほうがいいと思うような事も沢山あると思います。
自分は覚えているし、解っているから別にいいよね。と思うぐらいが適切かなと思います。
そして、その経験が必要な時は 必要な人が必要な分だけお伝えできればいいのかな。
だって、その時に経験しているのは その人だから。
もし、その人が 自分なら、過去でも現在でも未来でも、責められるのは辛いよね。
だから、責めるぐらい無理するんだったら 忘れてもいいんじゃないかな。
それだけの想いを持っていることは、自分の一部だからなくならないですからね
だって、その大きな出来事がある前から そういう事だけを考えて生きていましたか?
そうじゃないですよね。周りの人や自分が怪我したり病気したり、なくなることもありました。
身近な存在が苦しんだり亡くなったりして、長い間苦しかったご経験をお持ちの方もあるでしょう。
でも、それだけを考えてずっと生きている人は あまりいません。
それだけをずっと考えて生きていると、何もできないから食べられないし
条件的にも生きていられなくなります。
でも、毎日の生活の中で 一時それが心から離れても 自分の中から失われる事はないですよね。
何かの時に思い出したり、自分の中にそれがあることを 自分はきちんと解っています。
だから、安心して忘れてください。忘れていいですよ。忘れちゃってください。
本当に大事な事は、絶対に記憶からなくなる事はありません。
だから、自分っていなくならないでしょ? だから、絶対 大丈夫。無責任なわけじゃないから。
自分だから記憶がつながっていて 自分だからそう感じて、自分だから悲しんだり苦しんだりします。
それを、今 自分が解決できないのに突きつけて無理に覚えていようとしたり、
解決しようとしたり、できない自分にもやもやしたり わざわざ思い出したりしなくてもいいんです。
嫌でも浮かんでくるのに。それだけで もう十分です。許してください。
その時間で、今 自分ができる事をして、探して、できなかった事があったらできるようにしましょう。
できなかったから 苦しかったり、悲しかったりした事 いっぱいあるんだろうし。
次は、もっと上手に もっと精一杯、もっと自分ができる事を増やしませんか?
この経験をする前の自分は、できない事が沢山ありました。
そして、できない中でも精一杯のできる事をやりました。
できる事があったにも関わらず、できなかったとしたら その時のあなたにはできない事だったのです。
その時のあなたは さぼっていましたか? 手を抜いていましたか? 余裕があったのでしょうか?
必死になるという事は、それ以外に考えられる余裕はなかったんです。
自分を保つ事以外に使える余力がなくて、それでいっぱいいっぱいでした。
でも、自分を失う事だけは 避けることができました。
もし、他の人の安全が絡んでいたとしても 自分と同じようにその相手にも
自分を守る力と権利と責任と力はあったと思います。
自分も、相手も 「その時の自分のできる精一杯」をしたんです。
それ以上の事を 相手にも自分にも求めては可哀想です。
許してあげてください。もう、いいじゃないですか。苦しめないであげてください。
そして、今のあなたの愛情を その時できなかった自分にあげて下さい。
その時、頑張っていた相手を称えることで評価してあげてください。
「私は、あなたを許すから。今の私は あなたのできなかった事をします。」
「私には先がある。これからもある。私は、私のやれる事を探して自分として生きよう。」
それが、一番 周りも含めて 誰もが幸せになれる事なのだと思います。
もし、お子さんがトラウマを持ってしまわれそうな時
大きな要因として 周りの自分を守ってくれている大人や社会が不安定だと
それがトラウマの原因となる事があります。
自分を子供だと認識している人は、何となくできない事があるのを解っています。
だからこそ、守ってくれる環境を望み その不安定を存在の危機として感じ取ります。
条件や、環境などをそれぞれどのような危険があるかを認識できていない場合は
「よくわからないけれど 自分は危ないのかもしれない」という認識になります。
そして、それが映像などとごっちゃになり 誤認知・誤認識してしまいます。
ですから、お子さんが過剰反応するときは 周りの大人の方は
ご自分が不安定ではないのか 子供の前で胸を張って「大丈夫!!」と笑えるのかを考えてみて
もし、それができないのであれば お子さんと一緒に考えてみればいいと思うのです。
不安な自分をはっきりと表に出し、足りない所を考えよう、補おうとするだけで
訳のわからないもやもやが お子さんなりにはっきりします。
子供というのはとても認識能力の高い存在です。でも、形にして伝える事があまりできません。
お子さん自身の不安と、周りの不安をどのように感じて表現しているのかを
自分の常識にとらわれ過ぎないで理解する必要があると思います。
一緒に「怖かったね。」、「怖いね。」、「どうしたらいいかな?」 聞いてみればいいと思います。
「どうなったの?」と聞かれたら 自分なりに答えてあげればいいし
答えられないのであれば、それを正直に話したり調べたりすればいいと思います。
そして、自分が知った事を 自分の言葉として伝える事が大切だと思います。
何か手伝ってもらえる事があれば手伝ってもらえばいいと思います。
何かしている時間は、不安もまぎれます。それは、子供も大人も同じ。
何もかも自分でしようとして 自分が思う事ができないのに不安になってしまっては
子供は、何もする事がないし、できないから不安になる。
何もしなくてもいいからが、何もしちゃいけないになって不安になる事もあります。
案外、お子さんのほうが上手にできる事にでも蓋をしてしまうことになります。
自分が今いて 経験をつんでいるのと同じく、お子さんも今 経験しています。
その経験を、よりよい形で理解し 積み重ねるお手伝いをする事は大人の一つの役割です。
できる事を増やしてあげる。知っている事を増やしてあげる。よりよく使えるように
よりよく情報を処理できるようにサポートしてあげる。
これが 大切だと思います。
自分以外の人のほうが適材な場合もありますから、そういう人にうまくお任せしたり。
そんな工夫もできるといいのかなと思います。
人は、自分でうまく対応できない 処理できない事に対して拒絶を示します。
でも、できなくても何か必ずやっているんです。
できないなりに探す、逃げる、拒絶、否定、知らせる、見ているなどなど
必ず 何かするんです。だって、知ってしまったから。無い事にはできません。
その時にもっとも適切な行動に変える事ができるお手伝いをする事で
自信となり、不安に強くなっていきます。
そして、その経験を 一人の経験者として、経験の少ないお子さんに
失敗も成功も、今ならどうするかも含めてお伝えする事が大切なのだろうなと思います。
ご自分で解らないときやできないときは、他の人の知恵や力をつかって
お子さんと一緒に学べばいいと思います。
情報共有することで、より一層 良い形になるのではないかなと思います。
トラウマや不安への対処のお話は 簡単に全てを記載できるような事ではないので
読まれて 処理過程の方など お怒りになられたり、気分を害されたり、
傷口に塩を塗られたように感じてご自分の無力さに涙されたりする方もおられるかと思います。
不快な思いをさせてしまう事も覚悟して どなたかのお役に立てばと思い書きました。
ご本人のお話や状況をお聞きしてお話している訳ではないので
どの程度お伝えできるかも解りません。
ただ、何十年も人の力を借りれないような環境や状況の中
自分なりに多くの経験とトラブル、悲しみや苦しみを背負いながら 見つけてきた方法です。
もし、少し そういう事を考えてみようかなと思ったときには
何かの足しになれば幸いです。
また、これらのトラウマや不安をお持ちの方の場合 お体の中の信号の流れがうまく行かず
偏ったり、流れが途絶えたり、細くなったりしている場合が非常に多く
このような状態の時には、術者にもよりますが 鍼灸が非常に合う場合が多くあります。
考えるところに流れていないエネルギーを流してあげる事も、
流れてしまってはいけないところに流れている力をコントロールする事もできます。
また、ご自分では理解できない隠れた感情の流れや、体の気持ちを拾う事も可能です。
トラウマは、時間が立てばたつほど 解消が難しくなってしまいますが
それでも、お力になれることはあるはずです。
もし、今の状況を変えたいと思われて 御相談いただけるのでしたら
そういう風にエネルギーが溜まり、回復してきた証拠です。
もし、施術者としてもお力になれるのでしたら幸いです。