乳がんや乳房、下着についてのお話(男性も必見!)パート2

最近は、ずいぶんと秋の感じがまし 涼しくなってきましたね。
今年は、わりとどんぐりなども沢山あるようで お山の動物達もよろこんでいるかな?

さて、前回の続きです。

前回は、おもに女性の胸のお話をしましたが 今回は身につけるものの全般のお話をしましょうか。
男性、女性問わず 下着の必要性には 保護や清潔などが関係しています。
肌に直接つけるものとして 大きく言うと ブラジャー、シャツ、パンツ、靴下がありますね。
女性の場合は、用途や状況に応じて使い分けられる機能のものがあったり
いろいろな呼び名があるので 種類が多くなるかと思います。

みなさん ご存知のとおりシャツは主に上半身を、パンツは下半身、靴下は足元ですね。
男性の場合は、下半身にズボン下をはく方も多くおられますね。

個人的な考えですが いずれも上の服と肌のすれを防いだり
汗を吸いやすい素材(最近は水分が飛びやすい素材)を使用したり
衣服では補いきれない部分の保護をしています。

例えば、最もわかりやすいのは パンツです。
下着は、位置的に尿や便、分泌物で汚れやすく不潔になりやすいことや
アポクリン腺が多くあり匂いもきつくなりやすいことがあげられます。
また、粘膜など 機能的に敏感な箇所でもあり内臓が近いこともあって保護が必要です。
(アポクリン腺とは、汗腺(汗の出るところ)の一つの種類で 脂分が多く匂いの強い汗がでます。
 わんちゃんなどと遊んでいて股やお尻のの匂いをかがれたりするのは、この汗のにおいを嗅いでいます。)

パンツの形状を思い出してみると人の体に合わせて立体的になっていますね。
特に、股の部分はどうでしょうか?ズボンとずいぶん違いますね。
これは、汗や分泌物を捕らえたり動いた際にズボンの縫い目がすれたり食い込んだりを
防ぐための保護になっています。
トランクスの場合はズボンの形状が多いですね。
男性の場合、リラックスしたい場合や通気性をよくしたい場合などに多く着用されいるようです。
男性の場合 縫い目があっても直接粘膜にすれない事や 形状的に直接触れるような深さではなく
見た目のおしゃれなどもあり活用されているようです。
トランクスタイプであっても スポーツのファッションとしてであったり 動きに問題がある場合などは
インナーがついていて 二重履きのようになっているものもあります。
男性の場合は、下半身の重心がとても大切になることから きっちりと用途に合わせた下着を
ご利用いただくことが大切になると思います。
また、下半身に冷えのある男性の場合は ブリーフは比較的保温性が高いので
おなかを締めすぎないものを選ばれることがよいかと思います。

多くの下着は 汗のコントロールをし、体を保護、保温を行います。
汚れやすい部位に密着することにより 外から身を守る洋服や靴などの素材から体を守っています。
外に着るものは、主に体を外部の刺激から守るためや
保温の意味合いが多いと考えられます。
その中でも 体に密着するように作られたり動きについてくるように作られているのが
靴や靴下とズボンです。

下着、上着共に 動きについてくる必要があるものは どこかで固定されていなければなりません。
固定されるという事は 体に影響があるということです。

例えば きつい上着を着るなどの時に 「苦しいから嫌だ」というような形で現れます。
これは、大切な心臓や肺に負担がかかることを避けたり
動きが制限されることによる危険を避ける為と考えられます。
逆に言うと、ファッションを気にするあまり 動きの悪い服を着るということは
自分の体を甲冑やコルセットのように固めて維持することになるので
当然、体のどこかに負担はかかります。
スレンダーな見た目を気にしすぎるあまり 動作の悪い服を着ている方は
冷え性など循環が悪くなる可能性が考えられますね。

下半身に対しては 上半身よりもルーズになります。
股関節の動きなどは歩行などに直接影響しますので動きやすいというのも大事ですが
ファッションが機能よりも優先されてしまう事も多くありますし
リスクを理解ししにくいという事もあるかと思います。。

衣服などによって 何が起こるのか・・・。
簡単に言うと 多くの方が気にされる「体のゆがみ」や「腰痛」の可能性は高くなります。

皆さん、「体がゆがんでいますね」と言われたら 気持ちよく 「うれしい!」 と喜べる人はいませんね。
どうしてでしょう?

まず、「格好悪い」というのが一番先にあると思います。
この場合の人との違いというのは 罪悪感に近いのではないでしょうか?
「体がゆがんでいるのは不健康だ。でも、私は病気じゃない!」と思います。
リラクゼーションを選んで施術所を選ばないのかという所の
一番大きな心理的部分が この「私は病気じゃない!」ではないのかなと思います。
それをこすって煽って燃やすんのが、いわゆる民間の営業手法です。
心理学ですね。
ですので 健康に関する広告の予備文句や煽りパターンを理解していないと
言われるままにお金を落とすことになってしまうわけですね。

さて、「体のゆがみを治しましょう!」、「体のゆがみは万病の元です!」
・・・で それから???

実は、この 「それから?」を きちんと考え
説明できる人がどのぐらいいるのかということです。
少なくとも、医学的な構造を多少なりとも学んでいれば
いろんな形での可能性を思いつくのではないかなと思うのですが
正直な話、実際自分で苦労した事があったり
患者さんで困っておられる方に接したりなど 何らかの考える機会がなければ
学校でならったからとかどこかの本で読んだから、
誰かが言っているからとなってしまっています。

実際には、人の体は大きくいくつもの要素が働いているので
一つの要素だけでそうなるとは言えません。
「体がゆがんでますね!」という人の何人が、
その方の体のゆがみが 物理的、生理的、心理的にどのような原因があっておこり
どのようにすれば改善できるのかを理解しアドバイスや施術をすることができるのか?
それを知るために、どのような情報収集と分析ができるのか?
このあたりは、良い施術者をお選びになられる時の一つのチェックポイントかなと思います。

さて、先ほど お話した 「体のゆがみ」と「腰痛」ですが
実はもっと広範囲に「体全体の疲れ」となり
内臓や神経、精神ほか 体のあちこちに負担をかけることになります。
ただ、そのあたりは非常に複雑になってきますので
いくつかチェックポイントを書きたいと思います。

1. どこで止まっていますか?どこで支えられてどこに荷重がかかっていますか?
2.きちんとしたサイズを確認せずに 見た目や意地で選んでいませんか?
3. 素材を用途や体質に合わせて正しく選べる知識がありますか?
4.形状や縫製を見たり確認したりしたことはありますか?
5.単純に値段で選んでいませんか?

この5つを 気にしてみるとよいと思います。

靴や靴下は、きつすぎる物は足の血流を阻害し
筋力を弱め、足の柔軟性を損ないます。
大きすぎる物は、行動エネルギーの空回りを生み、
足に余分な加重をかけ、体の重力バランスを崩します。

足が適切に保持され 必要な力が適切に摩擦に変わることで人は移動が可能となります。
空間や摩擦力が適切でなければ 余分な付加がかかることになります。 
次に、重力に対しての柔軟性、反発、反動をうまく分散する事ができなければ体全体に影響は及びます。
特に力の分散しやすい股関節や直行しやすい背骨、
脳の重みでぐらつきやすい首の負担は大きくなり
脳が振られることによっての弊害が様々な形で現れます。
物理的に 筋肉や椎間板、軟骨、骨格などで衝撃が分散できないということは
各内臓や脳などの大切な部分への負担が大きくなるのではと考えています。

この為、おだやか堂トンボ庵 では 「ていしんの日」に安価で定期的にご利用いただけるように
「足部調整」を行っています。
ハイヒールや立ち仕事、肉体労働、お体の疲れやすいかた等の足の状態を
徐々に改善していくことで お体全体のケアをしていこうという予防の意図からです。
靴の磨耗の仕方や お体のバランスのお話(いわゆるゆがみ)などのお話もできますので
お気軽にご利用いただければと思います。

下着、下半身の服で問題になりやすいのが ズボン(特にジーンズ)かと思われます。
ジーンズは、もともとの用途が荒仕事の作業服ですので 素材が頑丈重いですね。
汗を吸収しやすく 干しても乾きにくい素材であることなどから重みが増していきます。
ファッション的な事や、形状から 骨盤に引っかかるように履くようになっています。
また、素材が柔軟性に乏しくなじみにくい事などから膝を曲げたりしたときに
骨盤の引っかかりの部分を下に引き下げてしまうので 骨盤が下に引っ張られる形となります。
しっかりとサイズを併せて骨盤に平均にかかっていればましですが
どうしても動きが窮屈になることから 大き目を選ぶ事が多くなります。
この為、ベルトをせずに履いていると 腰椎と仙骨のつながっている部分に負担がかかります。
この部分は、ヘルニアが好発しやすい部位の一つと言われており注意が必要です。
できるだけズボンをはくときは ベルトできちんと骨盤にかかる上の部分を止め
ズボンで骨盤を下に引き下げないようにする必要があります。

また、ファッションなどで いわゆるぶかぶかのものを腰パンのようにしていると
反射的に「ずり落ちる」ことを嫌う為 ズボンを下げない為に不自然な体制になることから
健康の為には やらないほうが良いのではと思います。
この、ずり落ちるのを嫌う傾向というのは足にもあり 突っかけやサンダルなど足から離れる履物は
同じく不自然な姿勢と力のロスがおきる為 特定の箇所の負担を大きくします。

これらの負担は、内臓に負担をかけます。
その負担がよくかかる位置と経絡的な負担の位置は一致しています。
このことは、一般的に なんだか単なる怪しいおまじないのように理解されている経絡が
きちんと物理的、構造額的な事なども含めた上に成り立っていると考えられる
一つの指標となることから これらの部位への施術は お体にとって有効であるといえます。

さて、今回も長くなりました。
多くのことが複雑に絡み合っているため 説明もなかなかしにくいところでもありますし
状況や環境によっても いろいろな変化のある体。
ご自分が生活しながら理解できている負担は、ある程度の負担が集まってしまったから理解できます。
ですが、理解できていないものをうまく解決していく事が 予防として最も大切です。
衣服からのお体の負担は ご自分で常日頃から気をつけられることですし
お仕事などの理由で お体に負担のある環境を続けなければいけないのであれば
小さい負担を継続して解消することが大切です。
ご自分でのストレッチなども もちろん有効ですが、動作的に動かせない部分もあります。
そのような箇所については 他者が必要になることもありますので
普段の予防として 施術をご利用いただければと思います。