お盆休みを一日延長して 18日は勉強会を開催させて頂きました。
今回は、徒手検査に関しての勉強をしました。
はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師は、レントゲンなどの画像診断を行えませんので
整形外科的な所見などがないかを鑑別する為に 徒手検査というものを行います。
徒手検査は、画像診断までの簡単な鑑別をする為に 医師なども行います。
簡単に徒手検査をただ覚えるだけというのはできるのです。
徒手検査は、検査を受ける方に行っていただく動作を指示しますが
この、動作を行って頂く指示によっては 頂ける情報が違う場合やよい結果が出ない場合があります。
また、検査には受ける方に行っていただく自動検査(自分で動かしす)と
他動検査(検査者が動かす)ものがあるのですが
他動検査の場合でも 持ち方一つ、サポートの仕方一つで わかる事は大きく違います。
特に、私たちは 何か炎症が起こっている所見を鑑別し
施術が可能かどうかを判断する基準にするのはもちろんなのですが
徒手検査の途中の動作を観察、感じる事によって 施術内容に結びつけることが可能です。
ただ、これらの事は 学校などで教えてくれるわけではないので
施術者の考え方や学ぶ姿勢しだいということになります。
今回参加してくれたメンバーは、母校の後輩達ですが
それぞれが、自分が術者としてどのように患者様と向き合うかを真剣に考えている方です。
当店の勉強会は、授業や一般的な勉強会では注目しないことやディスカッションしない事を考え
いかに施術に結び付けて行くかを深める勉強会ですので 答えがあるものではありません。
ですので、簡単にどんどん進むわけではないのですが
各々が思った事や感じた事を表現することも 自分への理解につながる為に
進める事だけを目的にせず 今しかできない、気づかないことがあれば
流れが止まっても 多少脱線しても 必要なら行うようにしています。
東洋医学は、これまでの歴史である程度の基準はあるにしても
細かい変化に気がつくことが 個々のお体に対応できる大事な事につながります。
ですので、徒手検査の勉強会としていても 徒手検査だけをやるわけではないのです。
このような勉強会は、正直あまり大人数ではできませんし
通常、覚えたいから勉強会に行く事はあっても 自分達で発見、議論する場を求める人は
多くはありません。
通常、人は目的を果たす事に集中してしまうので
目的を果たすことを頓挫させる ディスカッションや発見という目を持つことは
習いに行く勉強会では嫌われてしまいます。
ですが、当店では これからも この独特の勉強会を続けていければと思っています。
ある意味、子供や素人が論議しているような勉強会に感じられるので
マルチな先生方には笑われてしまうかもしれませんが
もし、こういう勉強会に興味がおありの先生がおられましたらお声かけ下さい。