先週は、長野県の方が 観光を兼ねて総合施術を受けに来られました。
この方は、自己免疫疾患を患っておられる方で 現在投薬をされています。
普段の生活で 体のだるさやしんどさがあり
LINEでお話をお聞きしての来所となりました。
この方の場合、4日しかお時間がなかったので 4回の総合施術を行いました。
毎回の状態に応じて ていしんから手技まで組み合わせを変えて施術をさせて頂きました。
毫鍼も使用しましたが、ご本人の体感も反応もよかったのが やはりていしんでした。
毫鍼での接触鍼でもはっきりと変化を感じておられました。
初日は、あまり体感はなかったようですが 最終日はていしんの不思議をご理解頂けたようで
ご興味をお持ちになられていましたね。
この方の場合、遠方ですので定期的に来られないことや
お体の現状から、誠に申し訳なかったのですが 2回目は「痛い施術」を受けて頂きました。
正直、「痛い施術」は コントロールに非常に気と体力を使うわりに
患者さんにはあまり良く思われないので あまりやりたくないのですが(^_^;)
どうしても必要なケースもあるので困ったものです。
ですが、慰安を目的としているわけではないので そこは心を鬼にする事にしています。
逆に言うと 「痛い施術を受けるだけの余力ができた」と取って頂くこともできます。
ただ、痛いといっても ご本人の感受性の問題もあり 力づくでしているわけではないですが・・・。
1回目の施術で ある程度の反応があったので行った次第です。
初日は、ていしんと手技を行いましたが 背中の状態もぐにゃぐにゃとしており
足首がぐらぐら、ぷらぷらできちんとした反応がなかたので
手技を行いながら反射を利用して反応を取り戻しました。
その後、歩かれましたが ご自分でもしっかりとしたとおっしゃられました。
初日の舌診では舌がツルツルで真っ赤、割れが多くあり薄くて舌の伸びがなかったのですが
最終日では少し赤みも引き、舌の苔のようなほのかに白い部分も増し
舌も出せるようになりました。
厚みも増し、その後 お帰りになられてからもましになっているようです。
ご本人の体感として、街中や人ごみでの目がまわったり人目が気になったりする事が減り
胸の苦しさが改善され、カラオケで声が良く出るようになったそうです。
お体の見た目の気になっていた部分がへったそうで喜んでおられました。
食事もしっかりとできるようで その他にもいろいろと変化があるようです。
最終日に帰られる際には、少し落ち着かれた雰囲気になっておられました。
舌と言うのは内臓の延長のようなものでして 体調が良く出ます。
西洋医学的にもこ舌の形状や変化と疾患がはっきりと関係づけられているものもあります。
東洋医学的な舌診の場合、舌を見る事で消化器等の機能の状態はもちろん、
体の中にある寒熱や虚実、邪の質や勢いなども観察する事ができます。
もちろん、ある程度は普通の方でも見れますし 体調の変化のバロメーターになりますので
当店にお越し頂いた方には 簡単ですがご説明差し上げて
普段の変化をご自分で見つけて 施術をうける目安にして頂いています。
今回の方の場合もそうでしたが お体の状態が複雑になっている方は
1回1回ではなく、施術中の1動作ごとにさまざまな変化があります。
その複雑に絡み合ったものを一つずつ解析し 次の一手を変えていかなければなりません。
また、お時間をおくことで体がなじむ時間も作らなければいけません。
これが、数日おいたり 定期的に通って頂く一つの理由です。
悪くなる状態には 何か原因がはっきりしているものと知らないうちに悪くなってしまったものがあり
知らないうちに悪くなってしまったほうが時間がかかります。
複雑であればあるほどお時間はかかります。悪くなるまでの倍以上はかかると思って頂いてもよいかと思います。
そのままでは 自力でパターンの修正が不可能であるところへ
施術をいれることで違うパターンの回復を見込むと考えて頂いてもよいかと思います。
一つずつ かけてしまった事やかけ違えてしまった事を探して
複数の何百ピースもあるジグソーパズルが混ざってしまった状態から
一つずつ探してはめていかねばならないような状態です。
場合によっては 失われてしまっているピースや不良ピース、存在しないピースなどもあり
新たに発想やデザイン、ピースを作成する道具の選定や作成から
入らなければいけないこともあると思います。
その元のパズルの数や全体像すら はっきりしないことも多くあります。
ですので、問診表を書いて頂いて そのぼんやりとした状態を少しでも把握する
ヒントにさせて頂いています。
遠方からお越し頂く場合でも、観光を兼ねてこられるのでしたら
多少、施術時間にお時間はとってしまいますが 楽しみはあるかと思います。
私自身、遠方の病院に通っていた経験から 治療にいく事だけをメインにするのではなく
その地域に行く切っ掛けとして、その中に必要な施設にいく時間を設けるというのが
最もストレスなく持続できる事と思っています。
今回の方は、高速バスをご利用になられていましたが いろんな交通ルートがあります。
当店は 大阪(梅田)から3駅、伊丹空港からも阪急でお越し頂けるので
比較的便利かと思います。
ご相談頂けると幸いです。