たかが照明、されど照明

今日は蛍光灯を交換しました。

当店は、私が写真を専門にしていた事や望診を大事にするので
施術室には 高演色性AAAの物を使用しています。
いわゆる 色評価に使う物です。
左の画像の前に使っていた蛍光灯は写真撮影専用の設計がなされていて
下に体して反射が集まり明るくなるような設計がされていました。
また、色温度としては5000ケルビンとなっていましたが
若干ではありますが、蛍光灯の色を補正する為のマゼンタがかかっていました。
実は、蛍光灯と言うのは スライドで撮影すると緑の怪しい光になります。
人の頭が補正をかけているので白に見えますけれど。人ってすごいね!
5000ケルビン(5000K)は、いわゆる日中の太陽光で基準になる色温度です。
最も、色再現がよいといわれています。
写真の基準では 5500ケルビンが基準ですが
照明では 主に5000ケルビンが基準となっているようです。

当店は、待合はコスト等を考えてLEDにしましたが施術室は、蛍光灯にしています。
私の目が敏感で弱い事や、色の差が望診に影響するからです。
今使っている蛍光灯は、もともとついていて物ですので 結構古いです。
バンバン儲かっていれば いい物にも変えれるのですが(^_^;)

ということで、安定器も古いです。多少それが波の影響のもとではあるのですが
同じ器具で蛍光灯を変えただけでもこういう差がでるということです。
どちらがよいか悪いかは、一般でいうことだけではなく 個々の状態によります。
また、ちらつきは タイミング次第で無意識に影響を及ぼす事があります。

照明は、照度、色温度、光源が 使用環境に適切である事が重要です。
確かに、物件についている照明をかえるのはコスト的にも難しいのですが
電球をかえるだけでも こんなにちがいます。
とはいっても、電球を選ぶのなんてなかなか難しいですよね。
1回変えたら長い間変えないし。
そういうときは、電気やさんで照明をいろいろみるといいですよ。
最近は、LEDばかりで なかなか見つけにくいですが 各社、色が違います。
東芝は、わりと優しい自然な感じの設計ですし、NECは少し青みがかったいろですね。
パナソニックは、今は会社のいろんな変更があるので変わっているかもしれませんが
比較的クリアな色を目指しているような気がします。

今回交換したのは、東芝の高演色性AAA 色評価用5000ケルビンのものです。
東芝はメーカーの中でも安価で 優しい光が特徴です。三菱やパナでもよかったのですが
コスト的な事もあり 今回は東芝にしました。
もっとも、色評価用をつけたからといって 必ず正しい色ではありません。
それは、どこにいても同じです。
光源だけの問題ではなく、周りにはいろいろなものがあふれています。
ハレーションというのですが いわゆる反射のことです。
色反射というのがあり 例えば黄色い場所にいると黄色かぶりします。
厳密にいうと、真っ白な壁の部屋にいても正しいいろではありません。
なぜかと言うと、真っ白な壁の真っ白が何で構成されているかによるからです。
例えば、漆喰の白と壁紙の白、ペンキの白では反射が違います。
そもそも、なぜ色が見えるかと言うと 見えている色だけが反射されているからです。
逆に言うと、見えている色以外のものが吸収されているわけです。
同じ漆喰でも 配合によってグレーの白もあれば明るい白もありますし
ペンキの白でも黄色い白や青い白、赤みの白などもあります。
壁紙などでは でこぼこがあるもの、布や塩ビなどによっても違います。

頭が???になってきたでしょうか?

普段、それだけの多くの情報を 人間は個々に修正しています。
明暗は、目や頭で修正し 光源のちらつきや色を頭で修正します。
修正はできるのですが 修正の度合いが大きすぎると長期間持ちません。
明るすぎてイライラしてきたり、色が合わなくて脱力したりするわけです。
それだけではなく、照明から出る紫外線(例えばPCのブルーライト)などは
強すぎると目の網膜に影響を及ぼします。
サングラスをしたり、ブルーライトカットを使ったりするのには
そういうわけがあるのですね。

照明は、人が生活するなかで とても大切なものです。
色次第で 食べ物がおいしく見えたり 特別な演出も可能です。
ただ、普段 最も長くいる場所やくつろぎの空間の照明が適切でなければ
それは、健康を害する元にもなるんですね。
個人的には、昼白色をお勧めしています。
クールな光とかいてあるやつは 昼光色で 普段の生活ではリラックスしにくい色です。
オフィスなどでは 明るい感じがするのと なぜか電球が安くなりやすいので多用されますが
これが疲れを増強している場合があります。青白いので緊張がシャキッと感を呼びます。
ビジネスとしては、シャキッとキリッとしますが 長時間、高照度だと疲れるんです。
色温度が低くなるほど 黄色くなってきますが、あまりに黄色いと作業には不向きです。
電球色は、作業に関係のないトイレやお風呂、通路、屋外などで使用される事が多くなります。
また、色温度が低い赤目の色は 明るさはないものの光が届きやすいという性質があるので
トンネルなどで使用されていたりするわけです。あと白熱球は暑いです。
使い方によって 寒いところで使うと温度をあげるし、暑いところには向きません。(LED除く)
ムードの必要なお店(ブティックや飲食など)で暗い黄色のなかで作業するのも
リラックスさせる中で神経を使うので精神力を枯渇する要因にもなり 注意が必要です。
そういう場合には、光源を組み合わせるミックス光を取り入れるとよいですよ。
長時間いる場所の照明を見直すだけで 肩こりや眼精疲労が解消されることも。
ご家庭や職場の色や明るさ 1度見直して見てはいかがでしょうか?

目を使いすぎたり、目が疲れている人は 東洋医学的に「肝の変動」があるといいます。
肝が変動すると 強い気持ちをもてなくなったり、逆に切れやすくなったりします。
イラッっとしたり、猛烈に怒ってしまったりすることも。
照明だけではなく、精神疲労、筋肉疲労や運動や労働のしすぎ
脂ものを多く食べ過ぎたりしてもなりますね。
でも、毎日元気で過ごすには 肝の力バランスはとても大切です。
ご自分で環境を整えられない状況にいる方は 施術でバランスを取る事で
疲れがたまってしまうのを防ぐと良いかと思います。
顔色に顕著にでますので 日焼けしているだけと思っていても
実は、肝の変動である事もたくさんありますよ。
1度、顔色を見て見て 茶色いなぁとかこげ茶だなぁとか青白いとか青黒いとか
そういった方は、肝の調整が必要です。
もし、白目が黄色い方は 1度 早めに 内科で血液検査を受ける事をお勧めします。

当店は、お体の調整から環境に対するアドバイスやご相談にも対応していますので
是非 ご相談くださいね。

あと ネットで検索した参考ですが・・・。 

「昼光色と昼白色」

当店とは無関係ですが 簡単なので参考にどうぞ(^^)