まずは、準備運動から

当施術所のやり方は、とてもソフトだと思います。
というか、ソフトすぎて施術中は良く分からないこともあるかもしれません。
その方その方で、タイムラグがある方もおられますので 後から分かる事もあります。
人の構造と言うものは 薄いフィルムのような皮膚、真皮、皮下組織、
筋膜、筋肉、骨膜、骨、腹膜、内臓と ざっとでもこれだけの多重構造になっており
その中に、無数の血管や神経、細胞があったりします。
昨今のお疲れの方の傾向として、いろいろな疲労が蓄積された結果
中の力を取り除く為に まず、表で疲弊してしまっているものを体の中に戻し
中の力とつり合わせてあげる必要があります。

これは、人の構造でもそうですが 体内にはいろいろな部分があり
これらは重力などの物理的な力がかかっています。
人間は、この内部からの物理的力と外部からの力、
それを支えている組織がうまくバランスを取っているからこそ
安全な環境の形態を維持する事ができています。
この考えを東洋医学に位置付けるとすれば これも、陰陽と虚実の一つとなります。
その方その方の状態によって 施術はかわりますが
1回1回の施術で完結するわけではありませんし、
長い時間をかけて培ってきたエネルギーの偏りを変化させていく為に
準備運動をするように、薄皮をはがしていくように、体の流れを把握するように
やさしい施術を行いながら、必要な分の力を受け付けられるような体を
作っていく必要があると考えています。
この為、準備が整っていない段階で 無理な強刺激はしないのです。

例えば当日気持ちよかったとします。
まれに、長年の体の中の悪い流れを意図して出す場合もあるのですが
それでも次の日に我慢ができないほどだるくなったり、疲れたり
もしくは、当日以降 次に施術に来て頂くまでにだんだんしんどくなるようでは
普段の生活が成り立ちません。
人間ですから、楽になったと次の日に無理をする人もいます。
他でもよくあると思いますが、しんどくなくなったからと次の調整をせずに
しんどくなるたびに来て、一時的に楽になって無理をするような
山と谷、飴とムチのような事をスリルや快楽として習慣付けてしまう人もいます。
ですが、これでは自分で回復していける良い状態にまでもって行く事ができません。
ですので、当店では お体の準備運動を重ねながら回復に必要な力を持つ体を
しっかりと作っていく事で、意識しない間に自然な形で
その方のお体の状態を変えていくお手伝いをしています。
ですので、長い間動きが悪かったり、長い間お疲れの方も
大きな負担を生活に持ち込まずに変化していく事が可能なのです。
準備が整えば、たまーに がっつり鍼を使うかもしれません。
今まであまり、がっつり鍼を必要だと感じた方はおられませんけれど・・・。

ほどほどに楽、なんとなく楽、知らないうちに楽。
それは、お体が回復していくのに最も自然で負担のない方法です。
お体が変わると、自然と気持ちや考え方も変わって行きます。
当店では、お気持ちのケアもしっかりとしています。
世の中にはいろんな事やいろんな立場、いろんな欲があって
自分以外の流れにも巻かれてしまうので しんどいことも沢山あります。
代表は、そのような沢山の経験から いろいろなお話をする事ができます。
よろしければ 1度ご相談に来て頂き ご縁を頂けますと
大変うれしく思います。