ずいぶん前から、YAHOO!知恵袋で
鍼灸やマッサージやメンタルヘルスについて
書きこまれている方へのアドバイスをずっと続けています。
他にも、趣味である釣りや熱帯魚のほか
いろんなジャンルで分かる事をお話したり
逆にサイト作りなどは質問させて頂いたりしています。
鍼灸に関しては応えておられている先生も
他にたくさんいらっしゃいますが
マッサージに関しては どうもあまり回答がなく
一般の方も マッサージに国家資格が必要と言う事を
お知りにならない方がほとんどです。
そういった啓蒙活動も含めて活動しています。
わりとよくある質問が、
「民間のマッサージに行って痛みが出た。どうしたらいいだろう」
というものです。
民間のマッサージへの取り締まりは、
税金の問題や職業自由の法律の曲解もあり
怪我さえしなければほっとけばという形になっています。
ですが、消費者センター等への苦情件数は非常に多くあるようです。
よほど特別な施術所は別として
多くの心ある鍼灸、あん摩マッサージ指圧師の先生方は
保険がなくてもリラクゼーションよりも安い料金で
やっておられるところがほとんどです。
それでも、なぜかリラクゼーションに行くんです。
それは、広告制限により金額が分からなかったり
おしゃれなイメージ等を作る事が難しいからや
医療をきちんと志している方ほどきちんとされるから。
保健所が見に来た後に 派手な外装に黙って変えたり
そんな事をしないからです。
鍼や灸の施術写真なんかも駄目なんです。
うちは、かろうじて自分で作ったイラストだけは
認めて頂きましたけれど。
逆に、派手なところは保健所には登録してないから
何があっても自己責任ですよと見分けて頂くといいかも。
それか、施術者としてのモラルの問題かな。
私には何も起こらないと思って起こっている人
結構おられるみたいですが ほとんどが法律をご存知ありません。
無資格で事故を起こしてしまったという方もご存じない方が多いですね。
無資格で事故を起こすと 個人が傷害罪に問われ
賠償責任等に発展するようです。(申告されればです。)
ですが、お店も個人も保健に入っていて適切な対応がされている話は
あまり聞いた事がありません。
民間は、施術者一人ひとりが保険に入ることもなく
自分がする行為を大変な行為だと解釈していませんので
私たち国家資格者のように保険がしっかりとしていません。
私の入っている保険は、母校が窓口となっている団体保険で
私は、最高3億円の保険に加入しています。
ですが、どなたにでも出るわけではなく
因果関係の証明については
被害者ご自身がおこなわなければなりません。
私たち施術者が因果関係を認めた上で届けをします。
民間の被害の場合でも 病院で診断書をもらったというのは
よくあるお話しですが 店は施術者にまるなげ
施術者は自身が保健に入っていない事などから
水掛け論のたらいまわしになるようです。
もちろん、これは国家資格をもったすべての施術所でも
必ず起こりえる事になります。
事実、因果関係の立証は 「よくあるご質問」にも書いていますが
状態によって非常に難しい場合もあるのです。
だからこそ、施術者と受けられる方が
きちんといろんなお話をしあえる関係というのが
大事になるのだと思います。
医療被害ではありませんが、私も散々公共の組織で
あちらこちらたらいまわしになったり
途方にくれる事態になったりした事があるので
こういうことは、皆さんに知っておいてもらおうと
思って書いています。
皆さんは、肩こりや腰痛は、普段よくあることと思い
それを不健康(健康が損なわれてきている)シグナルの一つだとは
あまり認識されていません。
しかし、体の状態に変化が出てきているからなので
元気な状態から逸脱していることになります。
「そのような普段と違う状態を改善する」
(これを健康を保つ、保健といいます)事ができるのが
医師とはり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師なのです。
一口に肩こりといっても みなさんは、それが単なる使いすぎとか
姿勢が悪いからとか、単に筋肉的にしか考えていませんが
内臓の状態の変化から来ていたり 代謝の異常、神経伝達物質の変化など
様々な原因が考えられます。
健康に余力がある場合は、休息をはさんだりする事で改善されますが
改善するにしても偏ったまま改善されてしまうと、
年月を経て大きな異常が現れることも考えられます。
若いときは、回復能力が早く異常回復したとしても
他の所がカバーができますが
30代後半を超えてくると体が維持する形にはいり
負担が多いほど再生が追いつかなくなります。
先日お話した五行色体表に 「五能」というのがあります。
「生・長・化・収・蔵」となります。
生まれ育ち、変化をして落ち着いて入るという感じすね。
オギャーと生まれ
体も心も成長期に入り
就職、結婚、出産などの変化が起こり
その変化が落ち着いてきてこなす作業に入り
最後に年齢がいっていろんな物を蓄えられたり
また、体や心をしまう時期に入る、
いわゆる人生を仕舞う時期に入ると取る事が
できるのではなないかと思います。
もちろん、人や環境によってどの年齢に当たるかは
それぞれ違うかと思うのですが
長年の多くの健康に携わった人の経験や観察の蓄積が
五行色体表には記載されています。
表により若干の記載の違いや応用はあったりしますけれど。
おだやか堂トンボ庵では、
本来の人の体の自然な流れをとても大切にしています。
鍼灸だけではなく、手技にもきちんと脈診などを取りいれ
経絡や電気的など体の様々な信号も考えて施術を行います。
なかなか手技では、この手法を取るところはありません。
私の手法は独自のものですのでいずれの流派でもありませんが。
ですので、当店は予約制にして施術にお時間を頂いております。
私の恩師の方でも手技に東洋医学を含めて考えられる方は
数名しかおられません。
それは、学校に行っても 東洋医学という概念を
習っただけで毎日の生活とリンクさせていないから
なのですね。もったいないことです。
鍼を刺すと言う特別な事がなく、
もむと言う行為の形がどなたにでもできる事から
マッサージなどは 特別視もされずに軽視されていますが
健康を保つ為には
お体とお心のきちんとした声をきかないと
起こっているストライキが
わだかまりなく(ここ大事です)解決する事は
難しいのかなと思います。
単に痛くなくなれば健康ではないのですね。
お体とお心の関係と言うのは
人間社会の関係とそっくりです。
逆に言うと、個人それぞれが内抱しているからこそ
それが社会になっているといえます。
自分の事でよくわからなくなってしまったときは
社会のいろんな事に置き換えて見ると 関係性や
解決方法が見つかるかもしれませんね。