腰痛持ちの方は、たくさんおられますよね。
お仕事柄の方や生活環境の問題、栄養の問題等
いろんな側面から腰痛が考えられます。
実は、私も様々な腰痛になった事があります。
小さい頃から突然体を曲げると尾てい骨が痛くて
しかたがなくなったり 現場仕事をしていたときに
5メートルの鉄骨を持ち上げてかなりの激痛がはしったり、
電気工事の仕事をしていて高圧の電線を引き込むときに
抜けたみたいな後に痛みがきたり
その他、いろんな仕事をしてきたなかで
多くの腰の痛みに遭遇しています。
すこーし、微妙なヘルニアもあったりします。
病院にいってもなかなかよくならないんですよね。
ですが、一応 万が一腰痛が起こってしまった時の
順序とケアを みなさんあまりご存知ないようですので
一通りの事を書いて見ます。
ただ、医師ではないので 一般的な知識と考えてください。
まず、以下のチェックか必要になると思います。
1 腰痛が起こった起こった時に原因があったかどうか?
2 痛みの質はどのようなものか?痺れや感覚麻痺は?
3 どのような時に増強されるのか?
まず、腰痛の発現するはっきりとした原因がある場合には
(例えば外傷、過去の事故や骨折、内臓疾患など)
その原因に関係する病院の科にかかる必要があります。
外傷にはどのようなものがあるのかと言いますと
スポーツ、交通事故や転落などの事故が身近にあります。
過度の衝撃等を瞬間的に受けたり 又は受け続ける事により
関節や椎間板、骨を支える筋肉などの損傷が起こり
損傷部分が神経を傷つけたり 又は圧迫する場合があります。
部分的炎症や血流の異常を起こしたりする事で発現する事が多いようです。
内臓疾患の場合には、消化器系、腎臓などの泌尿器系、
卵巣や子宮等の婦人系の疾患などが見られる事が多く
腫瘍や動脈瘤等の大きな異常も考えられます。
その他、骨粗しょう症やリウマチ、各種免疫疾患、
糖尿病などの合併症ほか飲み薬や放射線の影響による
骨の変形等から来るケースなども考えられます。
精神的な影響から体の痛みの物質がでてしまったり、
異常緊張等により体の筋力バランスが取れずに痛みが出るケース
過去の事故等の痛みをうまく忘れられずに出るケース、
遅発型などの食物アレルギーなどから出る関節の痛みなど
西洋医学的な面から見ても 様々な方面から原因が推測できます。
この為、痛みにはっきりとした原因があるのか
それとも慢性的、又は時間の経過を経てなったものなのか
区分する必要があります。
次に、痛みの質の問題です。
外傷などによって急激に起こるもの、
又は、外傷なく動作によって突然起こるものなど
いわゆる急性のものの痛みは 比較的鋭い痛みが特徴のようです。
これに比べ 慢性的に酷くなっていく痛みは
徐々に痛みが増していく傾向があるようです。
慢性の物については 徐々に痛みがまして行った後に
突然大きな痛みが来る場合もあるかと思います。
この場合には、突然の内部骨折が起こっていたりなど
何らかの組織の変化により 急激な変化があったと考えられます。
最も気をつけなければいけないことの一つに
痺れや感覚麻痺が伴うものであったり
腰痛に伴って神経の圧迫により
尿や便が出にくくなるものがありますので
このような傾向が見受けられた場合は
とにかく急いで整形外科などを受診する必要があります。
三つ目の増悪原因ですが
急激な我慢できない痛みの場合は
状況の確認など正直できませんが
それでも 例えば前に体をやると痛いや
ひねると痛い、起き上がるとき、歩こうと足を出した時、
暖めると痛い、冷やすと痛い、朝が痛い、夜が痛い
動かすと痛い、安静にしていると痛いなどの傾向を
できるだけ医師等に伝える事が大事になると思います。
これは、鍼灸やマッサージなどの院でも
問診で聞かれると思いますが(聞かない院は・・・あるかなぁ?)
これらの情報は非常に大切なものですので
腰痛に限らず 何らかの異常が起こった時に
できるだけ説明をされるほうがよいかと思います。
おそらく、腰痛の人の多くは
整形外科に行かれると思います。
まず、レントゲンをとり骨折などの骨の異常がないかを調べ
痺れ等の異常がない場合は 痛み止めの服用やシップ、
痛みの状態によって ステロイドの局所注射などを行い
しばらく様子を見るように言われるかと思います。
その上で、痛みが酷くなったり痺れがでたりなど
状態が悪くなっていく場合には
CTやMRIなどの検査が付随してくるかと思います。
場合によって、血液検査などもあるかと思います。
また、先ほどお話した内臓の異常と痛みが連動していたり
例えば、黒い便がでる、便が出ない、吐き気がする
赤いおしっこ出る、不正出血がある他
日常生活上の何らかの異常がある場合は
内科等の受診をされる事をおすすめしたいと思います。
これらの検査をされた上で 西洋医学的な異常がない場合に
鍼灸、マッサージが適応とされます。
ただ、保険が使えるかというと
マッサージの場合 筋麻痺と関節拘縮のみ施術が可能となり
これらが該当する疾患と言うのは非常に限られてくる為に
腰痛でのマッサージの保険適応はほぼ不可能となります。
鍼灸は、神経痛などに該当させる事はできますが
これを診断し、鍼灸が適当であるとするのは医師である為
医師の同意書が必ず必要となります。
また、痛みや痺れを緩和する治療等を医師がしていると
鍼灸等で同様の改善の為の施術を行ったとしても
鍼灸院が出した保険申請は通りません。
このあたりが、非常に難しいところでもありますし
診断書は、状態がどのように変化しているのかの
経過観察を行い その度に診断書を出す必要があります。
大体、私が知っている事としては3ヵ月ごとに
医師の診察をうけ診断書を再発行する事が必要です。
ある医師の話では、同じ疾病名では出せないという所もあります。
診断書をもらう為に レントゲン等の検査が必要になり
診断書を書いてもらう料金も必要になります。
これは、もちろん その方の病状の管理の為ですので
必要な事ではあるのですが 金銭的な負担や
医師によっては好意的でないケースがある為
患者さんの様々な負担が増える一つでもあります。
腰痛の場合はこのように保健が適応になるケースもありますが
どの程度の施術がカバーされるのか(金額などいろいろ)により
各院での施術が決まってくることかと思います。
当店では、保険を使用しませんので 状態に応じた施術をいたします。
一般には、一口に腰痛と言いますが お話を伺うと
腰痛と言われる方の腰の場所ですら多種多様です。
ですので、その方の言われる腰痛を明らかにする事から入ります。
腰痛の場合、痛みを止めるためや痛みの質を変える為に
深く鍼を刺し 感覚を変化させたり痛みを消失させるやり方があります。
ただ、当店ではこのやり方はよほどの事がないとやりません。
この方法を取ると 本当の原因が分からなくなります。
また、痛みが取れてしまうため 同じ事を繰り返し
何度も損傷を起こす癖がついてしまう為です。
経営的には、何度も来ていただくのは助かりますが
当店では、皆さんのお体の何度も同じところに負担をかけて
その場所を駄目にしてしまわずに大切に使えるようにと
考えています。この為、痛みのある部分だけを
触ると言う事はありません。
いくつかの症例ですが
急性の痛みの時には 体は、いたんだ部分に
これ以上負担をかけない為と損傷部の役目であった負担を
他に分散する事を目的に 必死で体を保持します。
まだ 全くこの業界と縁がなかった時のことですが
自分を含めて家族の急激な痛みのあるケースの時に
筋肉をほぐした事がありましたが
決して予後は良くありませんでした。
というか、痛みが酷くなりました。
ですので 皆さんも、急性の痛みのある場合には
ご自分でマッサージをしたり機械を使ったりするのは
やめたほうがよいと思います。
とりあえず、触って患部が熱を持っていれば冷やす。
そして、安静にして 付き添いについてきてもらい
できるだけ早く病院で状態を確認する。
これが先決です。
その上で、行きたいと思って頂けるのであれば
来て頂ければ 頑張ってできる事はいたします。
これは最近の症例ですが
めったに何もいってこない(というか逃げる(笑))人が
「お風呂に入って立ち上がろうとしたら急に腰が痛い」と
いってこられました。普通じゃないと思ったみたい。
動きがぎこちないので、どうやらかなり痛かったようです。
人間と言うのは、1度 腰の急激な痛みを味わうと
その部分を保護しようというストッパーが働き
基本、直立姿勢から動かない傾向があります。
痛みの状態によって横になれないケースもあるので
その場合は、ていしんなどを使って痛みを緩和した後に
横になって頂く事がありますが
この方の場合は、何とか横になれましたので
簡単に足首などに浅い鍼をし、次にうつぶせになってもらって
軽い手技をしました。それで解決したようです。
施術後、すぐに普通に歩けるようになり
その後も様子を見ていましたが問題ないようです。
通常、腰が痛いといって 手や足に鍼をすると
「なんでやねん」と思われる方が多いのですが
きちんと体の構造や鍼を使う意味が分かっているものからすると
「なんで腰痛で腰だけに鍼すんねん。」ということになるわけです。
さらに、その上 本来の東洋医学の方法をとる方向から見ると
「内臓や、経絡なんかのバランスも取らないと何回でも起こるでー。」
という事になるのです。
ですので 当店は全身施術ですが 腰痛をみることができない
という訳ではないので ご安心ください。
というか、その人の体の問題の中の一つに
腰痛があると考えて施術をしています。
腰痛に関しては、いくらでもかけるのですが
今日は、長くなったので この辺で・・・。